話題株ピックアップ【昼刊】:フロンテオ、住友大阪、Kudan
■FRONTEO <2158> 5,300円 +705 円 (+15.3%) ストップ高 11:30現在
FRONTEO<2158>がストップ高。25日取引終了後、スズケン<9987>とライフサイエンスAI事業に関しての業務提携に基本合意したと発表しており、材料視されている。「会話型認知症診断支援AIプログラム」の早期市場浸透・市場拡大に向けた体制の確立、さまざまなAI医療機器やAIソフトウェアプログラムに適応する新たな医療流通プラットフォームの構築のほか、これらに関連した両社の機能やサービスの組み合わせによる新たなAIソリューションサービスの創出に向けた研究で連携する。FRONTEOが開発を進める「会話型認知症診断支援AIプログラム」に関する業務のうち、物品の配送及び債権管理などの流通関連活動をスズケンが独占的に行うことに合意した。今後は「会話型認知症診断支援AIプログラム」の早期市場浸透及び市場拡大に向けた体制確立を目指すほか、さまざまなAI医療機器やAIソフトウェアプログラムに適応する新たな医療流通プラットフォームの構築、両社グループ、協業企業の機能やリソースの組み合わせによる新しいAIソリューション開発についても検討を進めるとしている。
■住友大阪セメント <5232> 3,660円 +330 円 (+9.9%) 11:30現在 東証1部 上昇率2位
住友大阪セメント<5232>が3日ぶりに反発している。25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。上限を350万株(発行済み株数の9.41%)、または100億円としており、取得期間は21年11月26日から22年6月30日まで。資本効率の向上を通じた株主への利益還元を図るためとしている。
■Kudan <4425> 4,130円 +255 円 (+6.6%) 11:30現在
Kudan<4425>が大幅続伸、フシ目の4000円大台を回復した。人工知覚技術の研究開発や独自アルゴリズムによるソフトウェア技術のライセンス提供を主要業務としている。足もとの業績は赤字ながら、将来的な成長期待からここにきて買い直される展開。メタバースが世界的に投資テーマとして浮上するなか、同社はアバターロボット関連の最右翼として注目度が高い。直近ではグループ会社がホワイトペーパー「高精度マップと車両位置情報に基づくARを用いた運転ガイダンス」を発表したことを開示、これが投資資金の攻勢を後押しする格好となった経緯がある。テクニカル的には週足一目均衡表の雲抜けが意識される局面で、底値圏離脱への期待が高まっている。
■霞ヶ関キャピタル <3498> 6,090円 +300 円 (+5.2%) 11:30現在
霞ヶ関キャピタル<3498>がカイ気配スタートで株価水準を切り上げる展開。前日取引時間中につけた上場来高値6100円奪回も視野に入れている。不動産コンサルティングを主力に、太陽光・風力・バイオマスなどの再生可能エネルギーを対象とした開発・事業投資にも注力しているが、業績は21年8月期に飛躍的な伸びをみせ、株価は9月下旬を境に急騰、2カ月あまりで約3倍に大化けした。直近まで青空圏を進む展開にあるが、25日引け後にリース大手の三菱HCキャピタル<8593>と物流施設開発事業に関する合弁契約を締結したことを発表、これが改めて株価を刺激する材料となり物色人気を後押ししている。両社は今後3年間で総事業費2000億円規模の物流施設の開発を目指すとしている。
■シチズン時計 <7762> 539円 +17 円 (+3.3%) 11:30現在 東証1部 上昇率8位
シチズン時計<7762>は4日続伸し年初来高値を更新している。25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を2500万株(発行済み株数の7.99%)、または100億円としており、取得期間は21年11月30日から22年6月30日まで。株主還元の充実と資本効率の向上を図ることが目的としている。
■ヤプリ <4168> 4,695円 +100 円 (+2.2%) 11:30現在
ヤプリ<4168>が大幅反発。同社は25日取引終了後、アプリプラットフォーム「Yappli(ヤプリ)」がアズワン<7476>の公式アプリとして採用されたと発表しており、材料視されているようだ。アズワンと直接取引のある販売店向け限定のアプリで、キャンペーンやおすすめ商品をスマートフォンで確認でき、さらに興味のあるコンテンツをあらかじめ選択しておくことで最適な情報を受け取ることができる。バーコード読み取り機能では、JANコードの読み取りでAXEL(アズワン公式ECサイト)の商品検索も可能。最新のデジタルカタログから商品詳細へ飛ぶこともできるとしている。
■三菱鉛筆 <7976> 1,223円 +21 円 (+1.8%) 11:30現在
三菱鉛筆<7976>が続伸。同社は25日取引終了後、60万株(発行済み株式総数に対する割合1.02%)もしくは10億円を上限とする自己株式の取得枠を設定すると発表しており、材料視されている。取得期間は21年12月1日から22年3月24日まで。株主への利益還元と資本効率の向上、及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を図るためとしている。
■Speee <4499> 6,160円 +90 円 (+1.5%) 11:30現在
Speee<4499>が反発し、年初来高値を更新している。SBI証券は25日、順調な業績推移を見込むとして投資判断「買い」を継続、目標株価を5500円から7100円へ引き上げており、材料視されている。21年9月期業績はSBI予想を上回る順調な着地と評価。また、22年9月期連結営業利益15億100万円(前期比32.1%増)の会社計画は、一定の投資を行いつつも利益率を改善させてきた経緯を踏まえるとやや保守的であると指摘した。目標株価は成長性や将来性を踏まえ、24年9月期のSBI予想EPSにPER約30倍を乗じて7100円と算出したとしている。
■菱洋エレクトロ <8068> 2,259円 -141 円 (-5.9%) 11:30現在 東証1部 下落率9位
菱洋エレクトロ<8068>は大幅反落。同社は25日取引終了後、22年1月期第3四半期累計(2~10月)連結営業利益は15億700万円(前年同期比79.0%増)だったと発表した。通期計画20億円(前期比57.9%増)に対する進捗率も75.4%と順調であるものの、11月中旬以降は決算への期待で買い進まれていたため、材料出つくしの売りが出ているようだ。品目別では、半導体/デバイスの売上高は457億2300万円(前年同期比30.5%増)となり、主にデジタル家電向け半導体の増加が寄与した。また、ICT/ソリューションでは347億3200万円(同0.3%増)となり、企業のIT関連投資の回復に伴って幅広い商材で販売が堅調に推移したとしている。
■西武ホールディングス <9024> 1,187円 -61 円 (-4.9%) 11:30現在
西武ホールディングス<9024>は大幅反落。SBI証券は25日、22年3月期第2四半期決算を踏まえて業績予想を見直し、投資判断を「買い」から「中立」へ、目標株価を1640円から1260円へ引き下げており、これを材料視した売りも出ているようだ。10月の緊急事態宣言解除後の運輸収入及びホテル稼働率の回復を受け、鉄道運輸収入やホテルのRevPAR(販売可能な客室1室あたりの収益)は緩やかな回復を予想し、不動産収益の拡大も期待できるとした。一方、経営改革の進行にSBIでは注目しており、今後はホテル資産の流動化やさらなる固定費削減などに着手すると想定。ただし、コロナ禍前の利益水準に戻るのは25年3月期以降と予想したうえで、配当の回復にも時間がかかるとの見方を示した。
■日経レバ <1570> 15,710円 -790 円 (-4.8%) 11:30現在
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急反落。1万6000円大台を一気に割り込んだ。1万6000円台割れは、ザラ場ベースで今月11日以来約2週間ぶりとなる。日経レバは日経平均株価に連動するように組成されたETFで価格変動率が日経平均の2倍とボラティリティが高く、全体相場が上下に値動きが荒くなると短期資金の参戦が活発化し、売買代金が膨らむ傾向がある。きょうは寄り後17分で400億円を超える売買代金をこなし、全市場を通じて断トツとなっている。きょうは全体相場がリスク回避に傾き、取引開始直後から先物主導の売り仕掛けで日経平均は急速に水準を切り下げる展開となり、日経レバも波乱含みの動きとなった。
■日本航空 <9201> 2,178円 -105 円 (-4.6%) 11:30現在
日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>がともに大幅安となっている。複数のメディアで、南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異株が確認されたと報じられており、感染拡大による航空需要の減少を警戒した売りが出ているようだ。報道によると、新たな変異株は従来の変異ウイルスに比べて感染力が高く、既存のワクチンの有効性が低い可能性があるという。また、これを受けてエイチ・アイ・エス<9603>やKNT-CTホールディングス<9726>などの旅行会社などにも売りが波及している。
■マーベラス <7844> 730円 -26 円 (-3.4%) 11:30現在
マーベラス<7844>が反落している。25日の取引終了後、完全新作スマートフォンゲーム「千銃士:Rhodoknight(せんじゅうしろーどないと)」(千銃士R)を、11月24日にサービス開始したと発表したが、材料出尽くし感から売られているようだ。「千銃士R」は、同社が企画開発したオリジナルIPで、19年6月にサービスを終了した前作「千銃士」の7年後の世界を舞台に、銃の化身である「貴銃士」の活躍を描く貴銃士育成RPG。事前登録者数は既に30万人を突破しているという。
■トヨタ自動車 <7203> 2,072円 -40 円 (-1.9%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>など自動車株は全体軟調地合いに抗し底堅さを発揮している。外国為替市場では足もとやや円高方向に押し戻されているものの、1ドル=115円台前半での推移で、輸出比率の高い企業群は想定為替レートとのカイ離で差益が見込める状況にある。ドル・円は9月下旬の時点で1ドル=110円台を割り込んで推移していたが、短期間で5円以上の円安に振れていることで、為替感応度の高い自動車株には投資資金の流入が顕著となっている。また、世界的に電気自動車(EV)シフトが進むなか、大手自動車メーカーの電動車戦略にも海外投資家の視線が向いており、直近では日本経済新聞が「日産自動車は2030年度までに世界で電気自動車(EV)とハイブリッド車(HV)を合わせた電動車の販売比率を5割に引き上げる」と報じていることで、これも追い風材料となっているようだ。
■ヨコレイ <2874> 816円 -14 円 (-1.7%) 11:30現在
ヨコレイ<2874>は10日続落し年初来安値を更新している。25日の取引終了後に中期経営計画の見直しを発表しており、23年9月期の目標数値を売上高で1310億円から1200億円(21年9月期1107億円)へ、営業利益で60億円から50億円(同25億円)へ引き下げたことが嫌気されている。新型コロナウイルス感染症の影響による在庫水準の低下から、冷蔵倉庫事業の完全な回復が24年にずれ込むと想定していることが要因としている。
■DWセラピ研 <4576> 283円 +80 円 (+39.4%) ストップ高 11:30現在
デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>はストップ高。25日の取引終了後、Rhoキナーゼ阻害薬「リパスジル塩酸塩水和物」のライセンスアウト先である興和(名古屋市中区)から、同阻害薬を含む配合点眼剤「K-232」の緑内障・高眼圧症を適応症とした国内製造販売承認申請を厚生労働省に行ったとの連絡を受けたと発表しており、これを材料視した買いが膨らんでいるようだ。この配合点眼剤はさまざまな緑内障・高眼圧症治療剤との併用が可能で、単独での使用と既存の治療剤との併用のいずれの場合であっても眼圧下降効果と安全性が確認されているという。会社側では、同件によるマイルストーン受領の予定はなく、21年12月期業績に影響はないとする一方、同剤が承認され販売開始となった場合に興和から契約に基づく実施料を受領するとしている。
●ストップ高銘柄
サイエンスアーツ <4412> 6,250円 +1,000 円 (+19.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
ホープ <6195> 321円 -80 円 (-20.0%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース