株価指数先物【昼のコメント】 南ア変異ウイルス警戒で一気に2万9000円を割り込む
日経225先物は11時30分時点、前日比760円安の2万8760円(-2.57%)前後で推移。寄り付きは2万9420円と売り先行で始まると、その後は南アフリカで特定された新型コロナウイルスの新たな変異株が警戒されてインデックス売りが集中する格好となった。
グローベックスのNYダウ先物が400ドルに迫る下落となったほか、香港で旅行者2人から新たなコロナ変異株が検出されたと報じられるなか、ハンセン指数が1%を超える下落で始まったことも嫌気された。日経225先物は2万9000円割れで、いったんは下げ渋る場面もみられたが反転とはならず、前引けにかけて2万8750円まで下落幅を広げた。
オプション市場では、権利行使価格の2万9500円から2万8750円まで急落した。125円刻みで6本の権利行使価格を一気に下落する格好となったため、インデックス売りのほか、ヘッジ対応を迫られる売りによって、一段と下へのバイアスが強まった格好だ。
テクニカル面では25日、75日移動平均線を割り込んでおり、シグナルは悪化。75日線が位置する2万9000円辺りを早期に回復できないと、センチメントは一段と悪化しよう。NT倍率は先物中心限月で14.55倍で始まった後は14.47倍まで低下する場面もみられている。
株探ニュース