NY株式:米国株式市場は大幅下落、南ア変異株を警戒

市況
2021年11月27日 9時22分

ダウ平均は905.04ドル安の34,899 .34ドル、ナスダックは353.57ポイント安の15,491.66で取引を終了した。

新たに検出された新型コロナの南ア変異株が世界経済の回復を損ねるとの懸念にアジアや欧州市場の流れを継いで、寄り付き後、大きく下落。短縮取引で参加者が限られる中、終日安値を探る展開となった。セクター別では消費者サービス、エネルギーの下落が目立った一方、医薬品・バイオが唯一上昇。

バイオのモデルナ(MRNA)や製薬会社のファイザー(PFE)は新たな変異株でワクチン需要増を見込んだ買いにそれぞれ上昇。また、ビデオ会議を供給するズーム・ビデオ(ZM)や在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)は在宅の動きが再び強まり需要を押し上げるとの期待に買われた。一方、航空会社のユナイテッド(UAL)やデルタ(DAL)は、英国が南アと周辺国からの直行便乗り入れを禁止するなど、各国に入国制限強化の動きが広がったため需要鈍化懸念が再燃し軒並み下落。また、経済活動の再開が停滞するとの見方にホテルチェーンを運営するマリオット(MAR)やクルーズ船を運営するカーニバル(CCL)も売られた。百貨店のメーシーズ(M)や衣料小売りのギャップ(GPS)はブラックフライデーにも関わらず新たな変異株流行で、実店舗への客足が鈍るとの懸念が台頭し、それぞれ下落。中国の配車アプリ、滴滴グローバル(DIDI)は中国当局がNY証取撤退を要請したとの報道で売られた。

ホワイトハウスはアフリカ南部からの渡航制限を検討していると報じられた。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.