ダウ平均は反発 オミクロン株への不透明感は根強いが、ひとまず落ち着く=米国株概況

市況
2021年11月30日 6時31分

NY株式29日(NY時間16:20)

ダウ平均   35135.94(+236.60 +0.68%)

S&P500    4655.27(+60.65 +1.32%)

ナスダック   15782.84(+291.18 +1.88%)

CME日経平均先物 28390(大証終比:+170 +0.60%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。先週末はオミクロン株の感染が確認され、株式市場はリスク回避の雰囲気が広がったが、きょうの市場はひとまず落ち着いている。先週末に売りが強まったIT・ハイテク株や旅行関連株中心に買戻しが見られ、ダウ平均は一時300ドル超反発した。

南アの医師から感染の症状は軽いとの指摘が出ていたほか、モデルナ<MRNA>が、感染が再拡大するようであれば、来年初めにもオミクロン株に対応したワクチンを提供できる可能性に言及したことも安心感をもたらした。なお、バイデン大統領はロックダウンは想定していないと述べていた。

しかし、世界保健機構(WHO)はオミクロン株を懸念の変種と位置づけたことや、オミクロンに関する現在のワクチンの有効性や、感染力、影響などのより詳細な報告を確認するまでは数週間待たなければならず、不透明感も根強い。

ダウ平均は寄り付き直後に300ドル超反発して始まったものの、買い一巡後は先週末付近まで急速に伸び悩んだ。しかし、IT・ハイテク株が力強く推移する中で、再び一時300ドル超に上げ幅を戻す展開。

市場からも楽観的なコメントが出ている。これまで他の変異種も消化不良を引き起こしたが、少し時間が経つと、物事は落ち着いて前進している。再びその流れになるのではとの楽観的な声も聞かれた。

IT・ハイテク株の買いでナスダックは終始堅調な動きを見せている。テスラ<TSLA>やエヌビディア<NVDA>、アップル<AAPL>に買い戻しが膨らんだ。

個別にツイッター<TWTR>が上下動。同社のドーシーCEOの退任が発表された。物言う株主のエリオットからの要請。後任は同社の最高技術責任者(CTO)のアグラワル氏がきょうから就任する人事を発表。発表後は買いが強まったものの中盤から下げに転じた。

セールスフォース<CRM>が上昇。きょうはIT・ハイテク株に買い戻しが強まっており、同社株も連れ高となっているようだが、一部からは明日の引け後に発表になる8-10月期決算(第3四半期)への期待が高まっているとの指摘も聞かれた。

医薬品のメルク<MRK>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げたうえで、ネガティブ・ウォッチに指定する可能性にも言及した。同社はHIV治療薬の開発を断念する可能性が高いことに言及した。

モデルナ<MRNA> 368.51(+38.88 +11.80%)

メルク<MRK> 74.89(-4.27 -5.39%)

ウィン・リゾーツ<WYNN> 83.00(-2.69 -3.14%)

ファイザー<PFE> 52.40(-1.60 -2.96%)

セールスフォース<CRM> 296.74(+12.53 +4.41%)

アルファベット(C)<GOOG> 2922.28(+66.16 +2.32%)

メタ・プラットフォームズ<FB> 338.03(+4.91 +1.47%)

ネットフリックス<NFLX> 663.84(-1.80 -0.27%)

テスラ<TSLA> 1136.99(+55.07 +5.09%)

アマゾン<AMZN> 3561.57(+57.01 +1.63%)

エヌビディア<NVDA> 333.76(+18.73 +5.95%)

AMD<AMD> 161.91(+7.10 +4.59%)

ツイッター<TWTR> 45.78(-1.29 -2.74%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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