話題株ピックアップ【夕刊】(3):出前館、マネフォ、ビーブレイク

注目
2021年12月1日 15時19分

■ツルハホールディングス <3391>  12,090円  -710 円 (-5.6%)  本日終値

ツルハホールディングス<3391>は6日続落。11月30日の取引終了後に発表した11月度の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比2.3%減となった。既存店客単価は同1.9%増と引き続き伸長したものの、既存店客数が同4.1%減と落ち込んだことが響いた。なお、全店売上高は同5.2%増だった。

■出前館 <2484>  885円  -44 円 (-4.7%)  本日終値

出前館<2484>が大幅に6日続落。11月30日取引終了後、21年8月期有価証券報告書の提出期限の延長を関東財務局に申請し承認された、と発表したことが嫌気された。同日に予定されていた提出期限は12月28日となる。監査法人から債権債務の残高について誤謬が指摘されており、追加の監査手続きの実施が必要となったため。

■マネーフォワード <3994>  7,560円  -260 円 (-3.3%)  本日終値

マネーフォワード<3994>は続落。11月30日の取引終了後、21年11月期の連結経常損益が11億7500万円~15億7500万円の赤字(前期は25億3800万円の赤字)になりそうだと発表。前回予想の8億6100万円~12億6100万円の赤字から下方修正となり、これが嫌気された。8月に実施した海外募集による新株発行に伴う株式交付費3億1400万円の計上に加えて、第4四半期に好調な「マネーフォワードクラウド」への広告宣伝費を増やしたことが響いた。あわせて、社内向けAIチャットボットを開発するHiTTOの株式を取得し完全子会社化すると発表している。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,900円  -130 円 (-2.2%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>がフシ目の6000円大台を割り込み、5900円前後で売り買いを交錯させている。新型コロナウイルスのオミクロン株感染拡大による世界経済への影響が懸念される一方、前日のパウエルFRB議長の上院銀行委員会での議会証言でインフレは一時的との見方を事実上撤回しテーパリングを加速させることを示唆したことから、NYダウやナスダック総合指数などの主要株指数は揃って大幅反落となった。NYダウと比較して相対的に強さを発揮していたナスダック指数だが、目先25日移動平均線から下放れるリスクが意識されている。ソフトバンクGは米国ハイテク株への投資を積極的に行っていることから、含み益減少に対する懸念が株価にネガティブに働く。また、同社が出資する中国電子商取引大手のアリババ集団<BABA>の株価の下げ止まらない状況で、2017年6月以来約4年半ぶり安値圏に沈んでおり、これも逆風材料となっている。ただ、同社は最大1兆円規模の自社株買いを発表していることもあり、それを見込んで押し目を拾う動きも観測される。

■ビーブレイクシステムズ <3986>  1,960円  +400 円 (+25.6%) ストップ高   本日終値

ビーブレイクシステムズ<3986>はストップ高。同社は11月30日、クラウドERP(統合基幹業務システム)である「MA-EYES」の経費管理機能と、エヌ・ティ・ティ・データ・ビジネスブレインズ(東京都港区)の電子帳簿保存法対応クラウドサービス「ClimberCloud」を連携させ、電子帳簿保存法対応ソリューションとして提供を開始すると発表しており、好感された。22年1月から改正電子帳簿保存法が施行されるにあたり、紙文書の電子化が急速に普及することが予想されている。これに対応するため、以前より販売していた「ClimberCloud」と「MA-EYES」の連携をより強化することによって、経費管理における電子帳簿保存法に対応した連携ソリューションとして提供、販売するとしている。

■宇徳 <9358>  616円  +100 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

30日に発表した「商船三井がTOBを実施」が買い材料。

商船三井 <9104> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指す。TOB価格は1株725円で30日終値を40.5%上回る水準。買い付け期間は12月1日から22年1月18日まで。

■エルテス <3967>  1,067円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

エルテス<3967>がストップ高。同社は午後1時ごろ、日本政府による経済安全保障戦略を踏まえ、コーポレートガバナンスの適正化に役立つ内部脅威検知サービスを提供すると発表した。エルテスが以前より提供していた「Internal Risk Intelligence(内部脅威検知)」サービスを活用し、(1)経済安全保障の観点から重視すべき情報流出の可能性について各企業の実態に即して評価し、警戒すべき流出計路を洗い出す、(2)内部脅威を検知するログ解析のためのデータ取得に関する設計を行う、(3)「Internal Risk Intelligence」によってログを解析し、組織内部の不正行為を検知することにより、コーポレートガバナンスの適正化を通じた企業支援を行うとしている。

■サンオータス <7623>  389円  +47 円 (+13.7%) 一時ストップ高   本日終値

サンオータス<7623>が後場急伸。きょう午後2時ごろ、ENEOSホールディングス<5020>とシェア型マルチモビリティー共同実証契約を締結し、超小型電気自動車(EV)と電動アシスト付き自転車のシェアリングサービス実証実験の開始を発表しており、これを材料視した買いが入ったようだ。実証期間は12月1日から2022年2月28日までで、新横浜駅や日吉・綱島周辺エリア(横浜市港北区)の4カ所で行う。会社側では、この実証実験から得られた活用データの集積や検証により、新たなモビリティーサービスの開発や他のエリアに向けた展開をENEOSと連携して検討を行い、今後の実用化を目指していくとしている。

●ストップ高銘柄

アミタホールディングス <2195>  7,650円  +2,805 円 (+57.9%) ストップ高   本日終値

コムシード <3739>  399円  +80 円 (+25.1%) ストップ高   本日終値

エスユーエス <6554>  1,090円  +150 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

アイドマHD <7373>  4,010円  -1,000 円 (-20.0%) ストップ安   本日終値

FRONTEO <2158>  2,900円  -700 円 (-19.4%) ストップ安   本日終値

以上、2銘柄

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