株価指数先物【引け後コメント】 期先へのロールオーバーの動きがみられ始めている

市況
2021年12月2日 18時11分

大阪12月限

日経225先物 27750 -430 (-1.52%)

TOPIX先物 1928.0 -30.0 (-1.53%)

日経225先物(12月限)は430円安の2万7750円で取引を終了。売り先行ながらも寄り付きは2万7610円とシカゴ日経平均先物清算値(2万7420円)を上回って始まった。その後、2万7540円まで下落幅を広げたものの、グローベックスの米先物が堅調に推移するなか、前場半ばにかけてショートカバーによって一時2万7940円まで下落幅を縮めた。ただし、ショートカバーの一巡後は再び膠着感の強い値動きから、後場は2万7640円~2万7900円水準での保ち合いが続いた。

米株先物はNYダウ先物が200ドルを超える上昇で推移していたものの、日経225先物の反応は限られていた。米国ではパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を嫌気する動きがみられる。12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリング加速を発表する準備段階といった見方もされており、14日~15日の会合までは様子見姿勢に向かいやすい。

また、来週末にはメジャーSQを控えている。足もとの荒い値動きによってポジションは既に圧縮していると考えられ、波乱含みの動きは限られそうだが、クリスマスシーズン入りに伴い海外勢の商いが細ってくる可能性もある。そのため、短期的な値幅取り狙いのほかは、底入れのタイミングを見極めつつ、NTロングなどのスプレッドを狙ったポジションを組成する動きとなろう。

NT倍率は先物中心限月で14.39倍と横ばいで終えた。一時14.43倍まで上昇する場面もみられたが、75日移動平均線に上値を抑えられる格好だった。ただし、ソフトバンクグループ<9984>が5%を超える下落のなかでも、NT倍率は横ばいで推移しているため、バリューシフトなどのリバランスの動きはみられていない。

手口面では日経225先物はみずほが1270枚、ゴールドマンが960枚、UBSが650枚程度の売りに対して、バークレイズが1260枚、大和が800枚、JPモルガンが720枚程度の買い越しだった。TOPIX先物ではJPモルガンが1410枚、バークレイズが1100枚、BofAが800枚、ゴールドマンが790枚程度の売り越しに対して、HSBCが1850枚、SMBC日興が1420枚、野村が1180枚程度の買い越しだった。まだそれほど多くはないものの、期先へのロールオーバーの動きが見られ始めている。

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