話題株ピックアップ【夕刊】(1):ギフティ、パークシャ、ラクス

注目
2021年12月3日 15時12分

■ギフティ <4449>  2,555円  +226 円 (+9.7%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

ギフティ<4449>は12日ぶりの大幅反発。同社は2日取引終了後、プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」所属の川崎ブレイブサンダースを運営するDeNA川崎ブレイブサンダース(川崎市幸区)に、eギフト販売システム「eGift System」が採用されたと発表した。川崎ブレイブサンダースのゲーム観戦で利用可能なeギフト「川崎ブレイブサンダース クラブ応援グッズ付きペア観戦チケット」を、ギフティが運営するWEBサービス及びスマートフォン向けアプリ「giftee」で取り扱う。なお、これはギフティと川崎ブレイブサンダースの両社で取り組む実証実験の一環であるとし、スポーツ観戦のeギフト化の実証を目的とした取り組みとしている。

■KNTCT <9726>  1,409円  +123 円 (+9.6%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

KNT-CTホールディングス<9726>が9%超の上昇をみせたほか、ここ下値模索が続いていたエイチ・アイ・エス<9603>も6日ぶり急反発。また、日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>など空運株も買い優勢の展開となっている。前日の米国株市場ではこれまで新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株の感染拡大を懸念した売りで、リオープン(経済再開)関連株が売られる流れにあったが、前日はボーイング<BA>が8%高に買われるなど大幅高でNYダウの上昇を牽引したほか、旅行やレジャー関連が軒並み買い戻される動きとなった。東京市場でも、オミクロン株を嫌気して過剰に売り込まれた銘柄を買い戻す動きが顕在化している。

■パークシャ <3993>  2,471円  +205 円 (+9.1%)  本日終値

PKSHA Technology<3993>が大幅高で4日ぶりに反発。2日の取引終了後、子会社BEDOREが提供するカスタマーサポートチャネル最適化ソリューション「BEDORE(べドア) Omni-Response」をアイテック(東京都文京区)が導入し、応答率改善の実証実験を開始したと発表しており、これが好材料視された。アイテックは駐車場事業者向けに、ロックレス駐車場製品を主とする駐車場運営ソリューションを提供しており、駐車場利用者から入出庫時のトラブルや領収書発行依頼といったさまざまな問い合わせを受けるコールセンターを運営している。今回の実証実験では、問い合わせの用件に応じて、オペレーターによる電話対応、有人チャット、チャットボット、ボイスボットの4つの顧客対応チャネルを使い分け、顧客体験を下げずに運営効率を向上させることを目指しており、ユーザーの課題解決に最も適したチャネルに誘導することで、ユーザー体験の向上とコールセンター運営の効率化を両立するとしている。

■ラクス <3923>  3,170円  +191 円 (+6.4%)  本日終値

ラクス<3923>は4日ぶりに反発。2日の取引終了後、22年1月からの改正電子帳簿保存法の施行を見据えて、新サービスである電子帳簿保存システム「楽楽電子保存」の提供を開始すると発表したことが好感された。電子帳簿保存システム「楽楽電子保存」は、電子請求書発行システム「楽楽明細」で受け取った電子請求書などの帳票を電子保存・一元管理ができる無料サービス。同社では提供開始に伴い、21年12月2日から事前登録受付を開始する。

■ニフコ <7988>  3,200円  +145 円 (+4.8%)  本日終値

ニフコ<7988>が9日ぶりに反発。2日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を32万株(発行済み株数の0.31%)、または10億円としており、取得期間は21年12月3日から22年1月5日まで。資本効率の向上を図るとともに、経営環境に応じた機動的な財務政策を可能にするために取得するという。

■大幸薬品 <4574>  781円  +35 円 (+4.7%)  本日終値

大幸薬品<4574>は3日ぶりに反発。同社は2日取引終了後、「室内空気中のウイルス消毒」に関する総説論文が、英文薬学雑誌「World Journal of Pharmaceutical Research」に受理されたと発表した。この論文は近日発刊の同雑誌に掲載される予定。総説は室内空気中のウイルス消毒に関して実用的で有用な方法を検証するため、学術検索エンジンPubMed及びGoogle Scholarを用いて、1957年から2021年の間に発表された先行研究の文献を精査し、体系分析したもの。現在のところ、室内の空気を消毒する代表的な方法として、ガス(気体)やエアゾールスプレー、紫外線(UV)や光化学反応を用いたものがあるが、その中でもオゾン(O3)ガスと二酸化塩素(ClO2)ガスを使用した消毒が、室内空気中のウイルス含有エアロゾルを消毒する唯一の実用的な方法であることが示された。さらに、二酸化塩素ガスは有人環境下で非常に低い濃度で使用することができると結論づけられたとしている。

■飯田GHD <3291>  2,458円  +106 円 (+4.5%)  本日終値

飯田グループホールディングス<3291>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が2日付で、投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」とし、目標株価を2900円から2950円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、22年3月期上期決算発表後の株価下落により、株価バリュエーションの割安感が一段強まったと指摘。株価下落は上期業績の好進捗に対し通期計画の上方修正がなかったことや市場が予想していた新中計の公表がなかったことなどで、好業績のピークアウト感や将来の業績見通しへの不安感が増したことが背景にあるとみている。ただ、同証券では、22年3月期下期以降も値頃感のある戸建分譲住宅への引き合いが継続し、通期計画の上方修正あるいは第3四半期公表時点で計画大幅超過のビジビリティーが高まることや、来年5月に景気動向などを精査した上での新中計公表し、新中計で全体で緩やかな増益トレンド継続が確認できると予想している。

■アダストリア <2685>  1,861円  +74 円 (+4.1%)  本日終値

アダストリア<2685>が反発。2日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比5.3%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。人流の回復や外出需要の増加、気温低下に伴う秋冬物の好調に加えて、自社ECサイト(ドットエスティ)のプロモーション効果があった。アイテム別では前年から人気の続く軽くて暖かい素材のコートやニット、パンツなどが売り上げの中心となり、雑貨ではロングブーツやクリスマスツリーなどが人気としている。なお、全店売上高は同8.0%増だった。

■ゴールドクレスト <8871>  1,549円  +57 円 (+3.8%)  本日終値

ゴールドクレスト<8871>が続伸。2日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これが好材料視された。上限を60万株(発行済み株数の1.76%)、または12億円としており、取得期間は21年12月3日から22年2月28日まで。株主還元の充実および資本効率の向上を図るのが狙いとしている。

■プレナス <9945>  1,963円  +68 円 (+3.6%)  本日終値

プレナス<9945>が3日ぶりに反発。2日の取引終了後に発表した11月の月次速報で主力のほっともっとの既存店売上高が前年同月比0.5%増となり、小幅ながら13カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。また、やよい軒の既存店売上高も同1.9%増となり、6カ月ぶりに前年実績を上回った。

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