個人投資家・有限亭玉介:国策「外国人労働者への永住権」が人材関連株に注目【FISCOソーシャルレポーター】

特集
2021年12月5日 10時00分

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2021年11月29日11時に執筆

日本政府は人手不足が顕著である産業分野での「特定技能」の在留資格を持つ外国人に対して、2022年度にも在留期限を無くす方針を明らかにしました。この政府の判断が日本経済にどのように影響するか、関連株はもちろん長い目で経済指標を注視したいですな。

改めまして株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。

かねてより人手不足が常態化している産業は、外国人の技能実習生を受け入れてきました。この技能実習で経験を積んだ外国人が「特定技能」の在留資格に移行するケースが多いようです。今回の制度変更は、特定の産業で熟練した技能を有すると認められる「特定技能2号」の適用範囲が、現行の2分野から介護を除く13分野へ拡充されます。別制度で長期就労が可能な介護分野を含めると、条件を満たせば14分野全てで長期就労が可能との事です。

この報道を受けてジェイテック<2479>など関連株が急騰しています。これまで移民と技能実習生は違うと主張してきた日本政府が、日本の労働人口の埋め合わせとして外国人の受け入れ拡大を進めているのは事実ですし、今後も拡大していくとあたくしは思いますよ。

人手不足で労働力確保に尽力する企業もあれば、DXで省人化する企業もあります。ただ今回のような制度改正は選挙前に岸田総理が公約として掲げた現国民の「所得倍増」の概念とは筋違いでは…と、あたくしは思いますが…どうなんでしょうか。ともあれ、入国制限が今後どうなっていくのか様子を見ながら、この制度改正で思惑がある人材派遣やDX関連をチェックして参ります。

ゲーム・エンターテインメント業界向け人材派遣を展開するコンフィデンス<7374>は、11月11日の決算が好調となった事に加えて、期末一括配当40円の実施が好感されると動意しました。チャート(日足)は底を打って切り返している模様です。

11月10日に決算と上方修正を併せて発表したSun Asterisk<4053>は、5期連続での過去最高益予想を上乗せする結果となりました。チャート(日足)でも決算後に窓を明け動意すると、年初来高値を更新しております。人材紹介に加えてDX関連としても監視です。

外国人技能実習生の管理補助業務の受託大手であるアウトソーシング<2427>は、関連銘柄としてチェックしておきたいところです。中長期で日本のグローバル化が進めば、同社が活躍できる機運も高まるか…。

フィリピンの通信ネットワーク提供などを展開するアイ・ピー・エス<4390>は、21年1月に人材関連事業から撤退したものの、フィリピンと日本を繋ぐ架け橋として技能実習生や入国制限緩和で思惑があるか。11月12日の決算発表は業績好調ですな。

製造業向け人材サービスを手掛けるnmsホールディングス<2162>は、外国人技能実習生向け研修事業会社「日本技能教育機構」(JATEO)を運営しており、技能実習生に対する教育・研修や帰国後の支援に加えて、実習生の受け入れ企業に対しての業務支援も行っています。低位の小型株ですが、今回の報道で底値から動意しました。

最後は技術者派遣を展開するアルトナー<2163>です。増益となった9月8日の決算に併せて上方修正すると、年間配当も5円増配して28円としました。エンジニアなど人手不足が深刻な業界では外国人の登用はさらに進む可能性がありますな。12月8日の決算も監視です。

さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「なつ」と共にお待ち申し上げております。

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執筆者名:有限亭玉介

ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず

《TY》

提供:フィスコ

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