6日の米国市場ダイジェスト:NYダウ646ドル高、オミクロン変異株への脅威が後退

市況
2021年12月7日 7時48分

■NY株式:NYダウ646ドル高、オミクロン変異株への脅威が後退

米国株式市場は反発。ダウ平均は646.95ドル高の35227.03ドル、ナスダックは139.68ポイント高の15225.15で取引を終了した。バイデン大統領の首席医療顧問の国立アレルギー感染症研究所ファウチ所長が週末のインタビューで、時期尚早としながらも、新型コロナのオミクロン変異株の重症度を巡り楽観的な見解を示したため経済封鎖への警戒感が後退し景気回復期待に、寄り付き後、上昇。終日買戻しが続き、引けにかけて上げ幅を拡大し終了した。セクター別では消費者サービス、ヘルスケア機器・サービスが上昇した一方、医薬品・バイオテクが上昇。

航空会社のデルタ(DAL)、アメリカン(AAL)、ユナイテッド(UAL)やクルーズ船を運営するノルウェ?ジャンクルーズ(NCLH)、カーニバル(CCL)、カジノを運営するウィンリゾーツ(WYNN)、MGMリゾーツ(MGM)は、経済活動の再開が継続し需要が増加するとの期待を受けた買いに軒並み上昇した。百貨店のコールズ(KSS)は物言う投資家が身売り、または、オンライン小売りビジネスの分割を推奨したとの報道を受けて上昇。一方、電気自動車メーカーのルシドグループ(LCID)は特別買収目的会社(SPAC)との合併を巡る証券取引所(SEC)による調査が明らかになり下落した。

デジタルメディアのバズフィード(BZFD)は特別買収目的会社(SPAC)「890フィフス・アベニュー・パートナーズ」との合併を通じナスダック市場に上場。日中一時上昇も失速し、結局下落で引けた。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:主要通貨に対する円売り優勢、オミクロン変異株の脅威和らぐ

6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円09銭から113円55銭まで上昇し、113円50銭で引けた。新型コロナのオミクロン変異株感染を巡り、米大統領の首席医療顧問を務めるファウチ国立アレルギー感染症研究所所長は週末のインタビューで、依然時期尚早と注意を促しながらも、「重症度判断をめぐる初期の情報に基づくとやや勇気づけられる」と楽観的な見解を示したため、経済封鎖の拡大懸念は後退し、景気回復への期待が再燃したことから、債券利回りの上昇に伴うドル買い、リスク選好の円売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは1.1308ドルから1.1267ドルまで下落し、1.1284ドルで引けた。国際通貨基金(IMF)が「欧州中央銀行(ECB)は大規模な金融緩和の方針を維持する必要がある」との考えを示したため、欧米金利差拡大観測にユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は127円65銭から128円09銭まで上昇。リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3272ドルから1.3231ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9215フランから0.9269フランまで上昇した。

■NY原油:大幅反発で69.49ドル、米国株高を意識して一時70.15ドル

NY原油先物1月限は、大幅反発(NYMEX原油1月限終値:69.49 ↑3.23)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比+3.23ドルの69.49ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは66.72ドル-70.15ドル。米国株式の反発を好感した買いが入ったようだ。新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染拡大が警戒されているが、現時点で大半の国や地域で都市封鎖などの厳格な経済制限措置は導入されていないため、原油需要の減少を意識した売りは縮小。一時70.15ドルまで買われている。通常取引終了後の時間外取引では69ドル台後半で推移。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 44.15ドル +0.28ドル(+0.64%)

モルガン・スタンレー(MS) 99.27ドル +1.06ドル(+1.08%)

ゴールドマン・サックス(GS)389.30ドル +6.57ドル(+1.72%)

インテル(INTC) 50.99ドル +1.74ドル(+3.53%)

アップル(AAPL) 165.32ドル +3.48ドル(+2.15%)

アルファベット(GOOG) 2875.93ドル +25.52ドル(+0.90%)

フェイスブック(FB) 317.87ドル +11.03ドル(+3.59%)

キャタピラー(CAT) 201.28ドル +3.48ドル(+1.76%)

アルコア(AA) 45.56ドル +1.49ドル(+3.38%)

ウォルマート(WMT) 139.00ドル +1.49ドル(+1.08%)

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.