株価指数先物【引け後コメント】 いったん達成感が意識されやすい水準まで回復、抵抗線突破を見極めへ

市況
2021年12月8日 18時27分

大阪12月限

日経225先物 28890 +370 (+1.29%)

TOPIX先物 2007.5 +20.5 (+1.03%)

日経225先物(12月限)は370円高の2万8890円で取引を終了。寄り付きは2万8800円とシカゴ日経平均先物清算値(2万8815円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まると、一時2万8880円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は2万8620円まで上げ幅を縮める場面があったが、前日の高値水準での底堅さが意識されるなかで持ち直し、ランチタイムで2万8900円を回復。後場半ばには2万8770円辺りまで利食いに押されたものの、引けにかけて再び強含むと、一時2万8920円まで上げ幅を広げた。

日経255先物は75日移動平均線(2万8945円)水準までのリバウンドを見せてきたことから、いったんは達成感が意識されやすい水準だろう。とはいえ、12月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えてロールオーバー中心の商いのなかで、センチメント改善に伴うショートカバーもある程度は流入しているようだ。2万9000円回復から25日、75日線などの抵抗線を明確にクリアできれば、直近の急落で商いをこなしていない2万9000円~2万9500円水準を捉えてくる可能性はあるだろう。

また、ナスダックやSOX指数の強い上昇の流れから、東京エレクトロン<8035>やファナック<6954>など指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価を牽引する格好となった。これによりNT倍率は先物中心限月で14.39倍に上昇し、高いところでは14.42倍と75日線水準までのリバウンドを見せた。達成感が意識されやすい水準だが、日経225先物同様、75日線をクリアしてくるようだとトレンドは強まりやすく、25日線が位置する14.50倍辺りは想定しておきたいところだろう。

手口面では、日経225先物はゴールドマンが6440枚、JPモルガン2660枚、BNPパリバが2390枚、クレディスイスが1940枚の売り越しに対して、みずほが8810枚、ドイツが3250枚、シティが1310枚、HSBCが1300枚程度の買い越しだった。TOPIX先物ではJPモルガンが9450枚、バークレイズが8920枚、ゴールドマンが5410枚、BNPパリバが3750枚程度の売り越しに対して、みずほが1万2980枚、モルガンSが4850枚、ドイツが3790枚、大和が3690枚程度の買い越しだった。概ね限月交代に伴うロールオーバー中心となる。

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