株価指数先物【寄り前コメント】 短期的に2万8000円の権利行使価格水準を仕掛けてくる動きを想定も

市況
2021年12月15日 8時19分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 28270 -70 (-0.24%)

TOPIX先物 1965.5 -4.5 (-0.22%)

シカゴ先物 28270 -70

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

14日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。11月の米卸売物価指数(PPI)の予想を上回る上昇を受けて、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ前倒し観測が広がり利食い優勢となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を15日に控えていることも、積極的な売買を手控えさせた。S&P500業種別指数は銀行、保険、電気通信サービスが上昇する一方で、ソフトウエア・サービス、商業サービス・用品、不動産が下落。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は日中大阪比70円安の2万8270円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比80円高の2万8420円で始まり、2万8470円まで上昇した後は下げに転じ、2万8300円~2万8370円辺りで保ち合いを継続。ただし、米国市場の取引開始後に下落幅を広げ、一時2万8110円まで売られる場面も見られた。売り一巡後は持ち直し、2万8270円で取引を終えた。

本日の日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まろう。米国ではPPIを受けてテーパリング(量的緩和の縮小)の加速を促す内容との見方もされており、FOMCの結果待ちから様子見ムードの強い相場展開になりそうだ。来年以降の利上げ回数の予想が引き上げられる可能性なども指摘されており、売り一巡後の押し目買いの動きは限られそうである。

日経225先物は上値を切り下げるチャート形状を見せているほか、商いが積み上がっていたオプション権利行使価格の2万8375円水準を下回っていることもあり、2万8250円を中心とした2万8125円と2万8375円の権利行使価格のレンジ推移が見込まれる。また、買いが手控えられやすいなかでは、短期的に2万8000円の権利行使価格水準を仕掛けてくる動きを想定しておく必要もありそうだ。

VIX指数は21.89に上昇した。直近のボトム水準ではあるものの、75日移動平均線での底堅さは見られていることもあり、再びリバウンドの動きを強めてくる可能性がありそうだ。NT倍率は先物中心限月で14.38倍に低下し、前日の上昇部分を帳消しにした。FOMC通過後のアク抜けを想定した押し目狙いのNTロングによるスプレッド狙いの動きが見られるか注目される。

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