カーニバルが上昇に転じる 足元の決算は不調も来年度下期には黒転を見込む=米国株個別
NY時間の午後になって、クルーズのカーニバル<CCL>が上昇に転じている。きょうの市場はオミクロン株の感染拡大への懸念を強める中、クルーズ株も序盤は売りが先行した。また、同社は取引開始前に9-11月期決算(第4四半期)を発表し、1株損益の赤字が予想以上だったほか、売上高は予想を下回った。稼働率も58%と予想(68.3%)を下回り、冴えない決算を発表していた。
しかし、売りが一巡すると押し目買いが強まり、プラスに転じている。ガイダンスで2022年度と2023年度の予約件数が好調なことを示し、2022年度下期の予約件数は過去最高水準に拡大しそうだとの見通しを示した。また、2022年度上期は赤字が継続するものの、下期は黒字転換が見込まれるとの前向きな見通しも示している。コスト構造の改善で2023年度のEBITDAは2019年よりも高い水準が見込まれるとも語った。
(9-11月・第4四半期)
・1株損益(調整後):-17.2ドル(予想:1.46ドル)
・売上高:12.9億ドル(予想:15.4億ドル)
・客室稼働率:58%(予想:68.3%)
・月平均の現金喪失:5.10億ドル
(NY時間13:58)
カーニバル<CCL> 18.83(+0.55 +3.01%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美