マイクロンが決算受け上昇 ネットワークやデータセンター、自動車などの需要旺盛=米国株個別
マイクロン<MU>が上昇。前日引け後に9-11月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ネットワークやデータセンター、自動車からの需要が旺盛だった。また、第2四半期の見通しも1株利益、売上高とも予想を上回った。
同社のメロートラCEOは、「データーセンターや産業機械向けの半導体需要が好調で、新分野進出の成功が裏付けられた。他の部品が入手しやすくなり増産を始めたPCメーカーからの受注も改善している」と説明した。また、通期の売上高が過去最高に向かうとの見通しも示した。「データセンターのみならず、メモリーやストレージも半導体業界の他の分野を上回るペースで成長が続くと予想。こうした状況は22年だけに留まらない」とも述べた。
今回の決算を受けてアナリストからの投資判断や目標株価の引き上げも相次いだ。120ドルに目標株価を設定したアナリストは、「2月は明らかに底だ」と述べた。データセンター、モバイル、自動車の持続的な力強さにより、経営陣が繰り返し言及している予想以上の見通しと、出荷の大幅増加に対する期待が、22年度下期に向けて可能になったという。今後も株価上昇トレンドを見込んでおり、同社は引き続きトップピック(厳選銘柄)だと述べた。
(9-11月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):2.16ドル(予想:2.12ドル)
・売上高:76.9億ドル(予想:76.8億ドル)
・粗利益率(調整後):47%(予想:47%)
・営業キャッシュフロー:39.4億ドル(予想:40.7億ドル)
(12-2月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.85~2.05ドル(予想:1.86ドル)
・売上高:73.0~77.0億ドル(予想:73.2億ドル)
・粗利益率(調整後):45~47%(予想:45.5%)
(NY時間09:40)
マイクロン<MU> 89.39(+7.36 +8.97%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美