株価指数先物【引け後コメント】 海外勢の資金流入は細るも、クリスマス明け後の年末ラリーへの期待が高まりやすく

市況
2021年12月23日 17時22分

大阪3月限

日経225先物 28710 +270 (+0.94%)

TOPIX先物 1985.0 +21.0 (+1.06%)

日経225先物(3月限)は270円高の2万8710円で取引を終了。寄り付きは2万8700円とシカゴ日経平均先物清算値(2万8670円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。買い一巡後は2万8600円を挟んだレンジでの推移を続けると、前引けにかけて2万8570円まで上げ幅を縮める場面があった。ただし、こう着ながらも25日移動平均線水準での底堅さを見せるなか、後場半ば以降は短期筋のショートカバーが優勢となり、引けにかけてのリバウンドで一時2万8750円まで上昇幅を広げる場面も見られた。

日経平均株価はエーザイ<4523>の下げが重荷となったものの、東京エレクトロン<8035>やリクルートホールディングス<6098>などの強い動きによって高値引けとなった。東証1部の売買代金は連日で2兆円を下回っており、市場参加者は限られている状況である。もっとも、海外投資家はクリスマス休暇入りの影響で商いが細っている分、売り圧力も低下しているだろう。底堅さが意識されるなか、短期筋のショートカバーによって裁定買いにもつながったようだ。

NT倍率は先物中心限月で14.46倍に低下した。ただし、5日、25日、75日線が集中している14.44倍水準が支持線として意識される一方で、一時14.50倍に上昇する場面も見られた。テクニカル面は上向きであることから、NTロングによるスプレッド狙いを引き続き想定しておきたい。

また、クリスマスの祝日前で23日の米国市場の商いは一段と細ると見られ、ナイトセッションにおいても手掛かり難から動意薄になりそうだ。ただし、NYダウなど主要な株価指数が直近のリバウンドの動きを継続するようだと、クリスマス明け後の年末ラリーへの期待も高まりやすく、日経225先物もリバウンドを強めてくる可能性はありそうだ。

手口面では、日経225先物はABNアムロが2040枚、BNPパリバが160枚、三菱UFJが160枚程度の売り越しに対して、モルガンSが480枚、クレディスイスが300枚、バークレイズが280枚、JPモルガン260枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はBNPパリバが790枚、ソジェンが710枚、ABNアムロが470枚、三菱UFJが390枚程度の売り越しに対して、BofAが1100枚、モルガンSが990枚、JPモルガンが800枚、ドイツが410枚程度の買い越しだった。

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