話題株ピックアップ【夕刊】(1):フロンテオ、MTG、神戸物産

注目
2021年12月24日 15時12分

■ロランドDG <6789>  3,515円  +485 円 (+16.0%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

ローランド ディー.ジー.<6789>が急伸。23日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を438億円から453億円(前期比30.2%増)へ、営業利益を54億円から63億円(同12.6倍)へ、純利益を34億円から39億円(同15.5倍)へ上方修正し、あわせて20円を予定していた期末配当予想を60円に引き上げたことが好感された。コロナ禍における各種規制の解除により経済活動の正常化が加速するなか、同社の事業分野でも設備投資需要が高い水準で推移していることに加えて、引き続き経費抑制に努めたことが要因としている。なお、年間配当は100円(前期10円)となる予定だ。

■FRONTEO <2158>  2,950円  +270 円 (+10.1%)  本日終値

23日に発表した「医学論文探索AIが湘南鎌倉病院で導入」が買い材料。

医学論文探索AI「Amanogawa」が医療法人徳洲会湘南鎌倉総合病院で導入。

■MTG <7806>  1,511円  +115 円 (+8.2%)  本日終値

MTG<7806>が大幅高。SMBC日興証券が23日付で目標株価を2000円から2300円に引き上げており、これが材料視されたようだ。投資評価は「1」を継続した。同証券がMTGの中長期の業績ドライバーとして注目する革新的な新製品の収益寄与について、前21年9月期は新製品のブランディングや新たな販売手法などが奏功し販売力が向上したという。22年9月期は60アイテムの新製品(前期38アイテム)上市を予定していることから、同証券では中長期の高成長が継続する蓋然性が高まったとみている。

■ステムリム <4599>  845円  +52 円 (+6.6%)  本日終値

ステムリム<4599>は続伸。同社は23日取引終了後、骨髄由来幹細胞などの生体内機能的細胞の高効率採取技術に関し、米国において特許を取得したと発表した。今回の特許によりカバーされる技術は、生体内埋め込み型デバイスを用いることにより、これまで採取や調整に困難を伴っていた骨髄由来幹細胞などの機能的細胞を、体外での培養工程を経ることなく、生体内から低侵襲かつ高効率に回収することを可能にするもの。これにより、生体内埋め込み型デバイスを用いて回収される機能的細胞を利用した種々の疾患に対する治療法開発の可能性を、主要国(日本、米国、欧州、中国)において広く担保することができたとしている。

■神戸物産 <3038>  4,365円  +260 円 (+6.3%)  本日終値

神戸物産<3038>が大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を4500円から4700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、独自の低価格PB商品とローコストの店舗フォーマットを強みとする主力の業務スーパー事業の高成長持続を評価。業務スーパー事業は、既存店ハードルは高いがFCの出店意欲は旺盛であり、生産能力強化を進めている国内自社グループ商品や直輸入商品の販売も好調。同証券では22年10月期は円安・物流コスト増の影響などで利益成長率がやや鈍化するとみるものの、出店加速と国内自社グループ商品と直輸入商品の拡販による成長は続くと見込んでいる。

■出前館 <2484>  790円  +30 円 (+4.0%)  本日終値

出前館<2484>が高い。同社はZHD傘下で、飲食店出前仲介サイト「出前館」の運営を手掛ける。コロナ禍に伴う外出自粛を受けたデリバリー需要増加を背景に業容拡大を続けているものの、先行投資負担が重く、今年に入り同社株は調整を余儀なくされていた。ただ、昨年3月の急落局面以来の水準まで下落したことで、調整一巡感が意識されやすい状況にある。こうしたなか、同社は23日にセイノーホールディングス<9076>と業務提携を発表、配達エリアの拡大や日用品・食料品のデリバリー展開を加速させていく方針を示しており、今後の展開を期待した買いが入っているようだ。また直近、ドイツの料理宅配大手デリバリーヒーローが日本事業から撤退することが伝わっており、出前館をはじめとする同業各社には追い風になるとみられている。

■レーザーテック <6920>  34,240円  +1,300 円 (+4.0%)  本日終値

レーザーテック<6920>が寄り付き段階で上場来高値を更新、東京エレクトロン<8035>も足並みを揃え上値追い態勢となり、11月19日につけた上場来高値を奪回した。世界的な半導体需給逼迫を背景に大手半導体メーカーが生産能力の増強に積極的で、競争力の高い商品ラインアップを誇る日本の半導体製造装置メーカーの商機が高まっている。前日の米国株市場では半導体製造装置世界トップのアプライド・マテリアルズ<AMAT>をはじめ半導体セクターが高く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3日続伸と上昇基調を強めている。これを受け、東京市場でも同関連株には追い風が強い。

■エイチ・アイ・エス <9603>  1,945円  +52 円 (+2.8%)  本日終値

エイチ・アイ・エス<9603>が高い。同社はきょう午後1時に、子会社による「Go To トラベル」の不正受給に関し、調査委員会から調査報告書を受理したと発表。その中で、不正受給であったと認定したうえで、返還すべき給付金の総額は6億円超と指摘されており、これによって目先の不透明感は払拭されたとの見方が広がっているようだ。

■Sansan <4443>  2,581円  +56 円 (+2.2%)  本日終値

Sansan<4443>が4日続伸。午後1時ごろ、法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」を栃木県企業局が導入したと発表。今回の栃木県企業局による導入は、職員が有する名刺情報をデータ化し、人脈及びコンタクト情報を共有することで、より効果的な企業誘致活動を展開することが狙い。企業誘致活動におけるPR機会の拡大、新規顧客の開拓や情報の共有など産業団地などへの企業誘致の推進に役立てるほか、電気の地産地消の推進や工業用水の需要拡大、県民ゴルフ場のPR活動など、同局が行う他の事業においても利用拡大を進めるとしている。

■しまむら <8227>  9,510円  +160 円 (+1.7%)  本日終値

しまむら<8227>が9日ぶりに反発。23日の取引終了後に発表した12月度(11月21日~12月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比1.6%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。関西以西を除く各地域で冬らしい気候となったことで、冬物商品が売り上げを伸ばし、特にあったか素材「FIBER HEAT」の肌着やタイツ、PB「CLOSSHI」のダウンジャケットやタートルネックTシャツの売れ行きが好調だった。また、ミセス・シニア向け商品やビスネス・フォーマル関連商品も復調傾向が強まった。なお、全店売上高は同1.2%増だった。

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