28日の米国市場ダイジェスト:NYダウ95ドル高、消費関連が支える

市況
2021年12月29日 7時51分

■NY株式:NYダウ95ドル高、消費関連が支える

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は95.83ドル高の36398.21ドル、ナスダックは89.54ポイント安の15781.72で取引を終了した。新型コロナのオミクロン変異株感染が急増する中、比較的重症化リスクが低いとの見方が引き続き安心感に繋がったほか、疾病対策センター(CDC)が、新型コロナウイルスに感染した無症状の国民に対する隔離推奨期間を従来の10日間から5日間に短縮したことも、景気回復への楽観的見解を支援し、寄り付き後、上昇。航空機メーカーボーイング(BA)や消費関連株の上昇がけん引しダウは終日堅調に推移。ハイテクは、利益確定売りに押され下落した。セクター別では公益事業、食・生活必需品小売りが上昇した一方、半導体・同製造装置が下落。

小売りのウォールマート(WMT)や総合ヘルスケア会社のCVSヘルス(CVS)は小売店舗内の簡易診療所拡大計画が収益増加期待に繋がり、それぞれ上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)は国営ガルーダ・インドネシア航空が、墜落事故から3年を経て737マックス機運航再開を承認したほか、エチオピア航空も来年2月に同機運航再開を計画しているとの報道が好感され上昇した。ドーナッツチェーンのクリスピークリーム(DNUT)は見通し引き上げを好感した買いが継続。一方、携帯端末のアップル(AAPL)は新型コロナウイルス感染急拡大を受け、ニューヨーク市12の小売店の営業を一時停止するとの報道を受けて、売られた。

S&P500種指数は連日、史上最高値を更新後、下落に転じた。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米長期金利反転でドル売り縮小

28日のニューヨーク外為市場でドル・円は114円88銭から114円71銭まで下落し、114円82銭で引けた。金利低下に伴うドル売りが優勢となったのち、米10月FHFA住宅価格指数の伸び、米12月リッチモンド連銀製造業指数が予想を上回ったことや、5年債入札結果に失望し米国債利回りが上昇に転じたためドルは下げ止まった。

ユーロ・ドルは1.1333ドルから1.1290ドルまで下落し、1.1309ドルで引けた。ユーロ・円は130円18銭から129円61銭まで下落。ポンド・ドルは1.3462ドルまで上昇後、1.3415ドルまで反落した。ドル・スイスは0.9160フランから0.9191フランまで上昇した。

■NY原油:強含みで75.98ドル、一時76ドル台後半まで買われる

NY原油先物2月限は、強含み(NYMEX原油2月限終値:75.98 ↑0.41)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比+0.41ドルの75.98ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは75.53ドル-76.92ドル。ロンドン市場で76.92ドルまで買われた後は伸び悩み、ニューヨーク市場で75.76ドルまで下げた。ただ、通常取引終了後の時間外取引で76ドル台を回復した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 44.70ドル +0.06ドル(+0.12%)

モルガン・スタンレー(MS) 99.89ドル -0.52ドル(-0.51%)

ゴールドマン・サックス(GS)387.54ドル -0.50ドル(-0.13%)

インテル(INTC) 51.75ドル -0.20ドル(-0.38%)

アップル(AAPL) 179.21ドル -1.13ドル(-0.62%)

アルファベット(GOOG) 2925.71ドル -35.57ドル(-1.20%)

フェイスブック(FB) 345.90ドル -0.28ドル(-0.08%)

キャタピラー(CAT) 206.58ドル +0.20ドル(+0.10%)

アルコア(AA) 59.11ドル -0.72ドル(-1.20%)

ウォルマート(WMT) 142.76ドル +2.00ドル(+1.42%)

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.