話題株ピックアップ【昼刊】:出前館、Jフロント、アンジェス

注目
2021年12月29日 11時37分

■出前館 <2484>  873円  +86 円 (+10.9%)  11:30現在

出前館<2484>が大幅続伸している。28日の取引終了後、過年度有価証券報告書の訂正と21年8月期決算短信の訂正を行ったと発表した。監査法人からの指摘を受けて調査を進めた結果、過年度より未収入金及び未払金の残高が過大に計上され、また売上原価(代理店報酬原価等)が過少に計上されていたことが判明したという。株価は12月21日につけた年初来安値682円を底に反発歩調をたどっているが、この訂正を受けてアク抜け感が強まる格好となっているようだ。

■インフォコム <4348>  2,159円  +166 円 (+8.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

インフォコム<4348>が大幅続伸している。ケイマン諸島に本拠を置く投資会社のオアシス・マネジメント社が28日付で財務省に提出した大量保有報告書で、オアシス・マネジメントの同社株式保有割合は5.65%と、新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的はポートフォリオ投資及び重要提案行為を行うためとしており、報告義務発生日は12月27日。

■Jフロント <3086>  1,067円  +81 円 (+8.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

J.フロント リテイリング<3086>は大幅高。28日の取引終了後、22年2月期第3四半期累計(3~11月)の決算を発表。最終損益が36億6900万円の黒字(前年同期156億3200万円の赤字)と急改善し、通期計画の10億円を大幅に超過したことが好感されているようだ。売上収益は2374億7900万円(前年同期比2.9%増)、営業損益は44億700万円の黒字(前年同期184億8300万円の赤字)で着地した。緊急事態宣言の解除に伴う人流回復により売り上げが改善基調にあるほか、コスト抑制も奏功した。また、翌年度の連結納税制度適用を見据え、第3四半期の会計処理において税金費用が約21億円減少したことも寄与した。

■アンジェス <4563>  354円  +24 円 (+7.3%)  11:30現在

アンジェス<4563>が急動意、一時10%高の363円まで上値を伸ばす場面があった。28日朝にHGF遺伝子治療用製品コラテジェンの国内における慢性動脈閉塞症の安静時疼痛を有する患者を対象にした第3相臨床試験で目標症例の投与を完了したと発表、これを手掛かりに投資資金が流入した。同社株は20年6月下旬に2492円の高値をつけてから一貫した下落トレンドで、前日には325円と18年12月以来約3年ぶりとなる安値をつけていた。信用買い残は依然として高水準ながら、12月に入り1000万株を下回るなど整理が進捗する方向にあり、時価は大底圏とみたリバウンド狙いの買いを呼び込んでいる。

■京都銀行 <8369>  5,380円  +320 円 (+6.3%)  11:30現在

京都銀行<8369>は大幅続伸している。28日の取引終了後、株主還元方針について、これまでの「安定配当を基本としつつ当期純利益に対する配当性向30%を目安」から「当期純利益に対する総還元性向50%を目安」に変更したと発表しており、これを評価した買いが入っている。株主に対する利益還元の更なる充実が目的で、22年3月期から適用するとしている。

■FRONTEO <2158>  3,360円  +180 円 (+5.7%)  11:30現在

FRONTEO<2158>が切り返し急となっている。同社株は12月下旬を境に急速な戻り足を形成、前日は7日ぶりに下落したものの、きょうは再び押し目買いが優勢となり反発に転じている。人工知能(AI)を活用したリーガルテック事業を主軸に、AI技術を横展開してライフサイエンスや企業向けアナリティクスなどを深耕し業容を広げている。28日取引終了後、AIを活用した文書レビューツールである「KIBIT Automator」の活用によって、会計不正調査案件の対象文書70%削減を達成したことを発表、これが足もとの株価刺激材料となっている。KIBIT Automatorは、重要文書の見逃しを無作為抽出の約8倍の精度で検出できるというもので、今後の需要開拓が期待されている。

■ウェザーニューズ <4825>  9,620円  +330 円 (+3.6%)  11:30現在

ウェザーニューズ<4825>は続伸している。28日の取引終了後、22年5月期の連結業績予想について、売上高は195億円の従来見通しを据え置いたものの、営業利益を26億円から28億円へ、純利益を19億円から20億円へ上方修正したことが好感されている。ソフトウェア開発体制の効率化やクラウド費用最適化の効果が継続的に見込まれることが利益を押し上げる。会計基準の変更に伴い前期との比較はないものの、実質増益を見込む。同時に発表した第2四半期累計(6~11月)決算は、売上高98億7600万円(前年同期比9.3%増)、営業利益11億4900万円(同40.9%増)、純利益7億3100万円(同26.4%増)となった。航海気象で市況の回復傾向が継続していることなどからトールゲート売り上げが増加したほか、モバイル・インターネット気象で、コンテンツの充実やテレビCMなどの広告によりトラフィックが増大し、サブスクリプションサービスと広告事業が引き続き好調に推移した。

■バリュエンス <9270>  2,515円  +58 円 (+2.4%)  11:30現在

バリュエンスホールディングス<9270>が続伸している。28日の取引終了後、シンガポールに展開するブランド買い取り「なんぼや」において、絵画・掛軸の買い取りをスタートしたと発表しており、これが好感されている。同社ではシンガポールを皮切りに、今後海外での骨董・美術品ジャンルの買い取りを検討開始するとしており、海外展開への期待が買いにつながっているようだ。

■日本航空 <9201>  2,209円  +15 円 (+0.7%)  11:30現在

日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>が揃って堅調、一時「空運」は業種別騰落でも東証1部33業種中で値上がり率首位となっている。世界的に感染拡大が加速している新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株だが、重症化しにくいとの見方が広がるなか、株式市場でも過度な不安心理が和らいでいる。前日の米国株市場ではボーイング<BA>やキャタピラー<CAT>など景気敏感株に買いが入りNYダウを押し上げたが、東京市場でもオミクロン株に対する過度な不安心理の後退から空運株への買い戻しを誘発している。

■レーザーテック <6920>  34,810円  -570 円 (-1.6%)  11:30現在

レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連や、半導体シリコンウエハを手掛けるSUMCO<3436>などが下落している。前日の米国株市場ではNYダウは5日続伸で一時は過去最高値(終値ベース)を上回って推移するなど強調展開を続けたが、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は軟調で、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反落した。画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>や半導体製造装置世界トップのアプライド・マテリアルズ<AMAT>などに利益確定売りの動きが表面化しており、東京市場でもこれを受けて半導体セクターの主力株に売りを誘発している。

■ファーストリテイリング <9983>  65,320円  -820 円 (-1.2%)  11:30現在

ファーストリテイリング<9983>が6日続落。12月下旬以降、機関投資家とみられる継続的な売りで水準を切り下げてきたが、きょうは一時1000円を超える下げで6万5010円まで売り込まれ今月2日以来の年初来安値更新となった。きょうは、225先物主導でインデックス売りの影響を受けており、商い薄のなか買い向かう動きも限定的となっている。きょうは11時15分現在、同社株1銘柄で日経平均を36円ほど押し下げており、日経平均マイナス寄与度で東京エレクトロン<8035>に次ぐ2位となっている。

■ユニバンス <7254>  919円  +116 円 (+14.5%)  11:30現在

ユニバンス<7254>の上げ足鮮烈、一時140円高の943円まで駆け上がり年初来高値を更新した。時価は2006年2月以来約15年10カ月ぶりの高値圏に浮上し大相場の様相を見せ始めている。PERは依然として8倍近辺で割安感がある。前日は朝方に大きく下値を試す動きとなったものの、その後は次第高となりプラス圏に浮上して引けた。きょうは買いの勢いが一段と増している。日産自動車<7201>を主要販売先とする自動車部品会社で、ミッションやアクスルなどを主力に足もとの業績は絶好調。22年3月期は営業損益が30億円(前期実績は6億6100万円の赤字)と大幅黒字転換を予想しており、14年ぶりの過去最高利益更新を見込んでいる。モーターやインバーター、車軸などをコンパクトに統合した電気自動車(EV)向け駆動装置「eアクスル」の販売拡大に期待が大きい。

■マイネット <3928>  604円  +34 円 (+6.0%)  11:30現在

マイネット<3928>が大幅高で3日ぶりに反発している。28日の取引終了後、ブロックチェーン技術を活用したトークンエコノミー事業を手掛けるスタートアップであるGaudiy(東京都渋谷区)とゲームコミュニティー構築で業務提携したと発表しており、これが好感されている。Gaudiyの持つブロックチェーンやNFTを含む先進的なテクノロジーを活用したゲームコミュニティーを提供し、ユーザー同士のコミュニケーションの促進やゲームコミュニティー限定イベントの開催などを通じてゲームそのものの価値を高めるのが狙い。今後は、IPコンテンツであるゲームタイトルを中心に、ファンがファンを呼ぶ構造を構築し、ユーザー間ネットワークを拡充するとともに、NFT販売や限定イベントなどによる新たな付加価値の創出を実現するとしている。

■宝&CO <7921>  1,910円  +106 円 (+5.9%)  11:30現在

TAKARA & COMPANY<7921>は3日続伸。28日の取引終了後、22年5月期上期(6~11月)の決算を発表し、営業利益が前年同期比43.5%増の22億4700万円で着地したことが好感されているようだ。売上高については会計基準の変更に伴う影響があったものの、同3.0%増の131億8400万円と増収を確保した。開示書類作成支援システムや株主総会関連商材の売り上げ増加があった主力のディスクロージャー関連事業が利益押し上げに大きく貢献した。また、国際会議向けの通訳事業がオンラインの形で回復してきているほか、市場再編に伴うディスクロージャー・IR関連の翻訳事業も順調に売り上げを伸ばした。

■三井松島HD <1518>  1,866円  +94 円 (+5.3%)  11:30現在

三井松島ホールディングス<1518>の上昇トレンドが鮮明だ。一時100円を超える上昇で1877円まで駆け上がる場面があり、10月18日につけた高値1785円を上抜き約2カ月半ぶりに年初来高値を更新した。石炭の輸入販売を行うほか、豪州に権益を持つ炭鉱を保有していることで石炭市況回復に伴う収益メリットが期待できる。同社株はPER6倍前後でPBRが0.7倍台と割安感があるほか、市場では「株式需給面で外資系経由の空売りが積み上がっており、踏み上げ(強制的買い戻し)による株高効果も発現しているようだ」(国内証券マーケットアナリスト)と指摘されている。

●ストップ高銘柄

エフ・コード <9211>  7,000円  +1,000 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在

3DM <7777>  567円  +80 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在

ヒュウガプラ <7133>  5,490円  +700 円 (+14.6%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

FフォースG <7068>  574円  -150 円 (-20.7%) ストップ安売り気配   11:30現在

リボミック <4591>  511円  -100 円 (-16.4%) ストップ安売り気配   11:30現在

など、2銘柄

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