ファイズHDが急騰、成長シナリオ評価で中低位株物色人気に乗る
ファイズホールディングス<9325>が急騰、朝方買い優勢で始まった後も尻上がりに株価を上昇させ、後場に入り70円を超える上昇で590円台まで水準を切り上る場面があった。株価は大底圏にあり前日に年初来安値508円をつけたばかりだが、中低位株物色人気の流れに乗り、水準訂正狙いの買いが一気に勢いを増した。同社は27日、来年4月に予定される東証の新規上場区分の見直しに際し、プライム市場を選択する申請書を提出したことを発表している。現在は、適合条件である流通株式時価総額100億円、流通株式比率35%、1日平均売買代金2000万円の基準に対し流通株式時価総額についての基準を充たしていないが、2027年3月期までに基準への適合を図っていくとしている。中期経営計画として、既存事業の成長及び新サービスの提供、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進などを挙げている。業績の数値目標は27年3月期に連結営業利益24億円(21年3月期実績5億9500万円)を掲げており、同社の中期成長シナリオに期待した買いが流入し始めている。