株価指数先物【寄り前コメント】 75日線突破から2万9000円を窺う展開へ

市況
2022年1月4日 8時21分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 28840 -30 (-0.10%)(31日)

TOPIX先物 1993.0 -3.0 (-0.15%)(31日)

シカゴ日経平均先物 28925 +55

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

3日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。新型コロナウイルスの感染拡大への懸念は強いものの、変異株(オミクロン型)流行への対策強化などもあって行動制限が長期化する公算は小さく、景気の回復基調は続くとの期待から買い優勢の展開となった。また、年初で年金基金など新規資金の流入を期待する動きも高まり、景気敏感株やハイテク株などの一角が買われた。S&P500業種別指数は自動車・同部品、エネルギー、銀行が上昇する一方で、商業サービス・用品、医薬品・バイオテクノロジー、素材が下落。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は12月30日の日中大阪比55円高の2万8925円で取引を終えた。日経225先物(3月限)の31日取引終了のナイトセッションは日中比30円安の2万8840円で始まり、その後上昇に転じると一時2万8940円まで上げ幅を広げた。ただし、薄商いのなか軟化し下落に転じると、引けにかけて2万8800円まで下落幅を広げる場面も見られ、2万8840円取引を終えた。

大発会の日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。シカゴ先物は一時2万9145円まで上昇する場面もあったことから、チャート形状としては昨年11月下旬以降、上値抵抗線として意識されている75日移動平均線(2万8926円辺り)を突破してくるかが注目される。抵抗線突破となれば、昨年11月下旬からの保ち合いレンジである2万7500円~2万9000円を上放れてくる可能性が高まり、ショートカバーの動きを強めてくる展開も期待されよう。

一方、国内でも新型コロナウイルスの新規感染者数は増加傾向にあり、東京都では3カ月ぶりに1日の感染者数が100人を超えてきた。関連する報道によって75日線や2万9000円水準ではショートを仕掛けてくる動きも警戒されるため、強弱感は対立しやすいだろう。また、日中はグローベックスの米株先物などの動きにも影響を受けやすいと考えられ、米株先物が底堅い値動きを見せてくるようであれば、押し目狙いのロングスタンスになりそうだ。

VIX指数は16.60に低下しており、リスク選好ムードは継続している。アップル<AAPL>は時価総額が一時初の3兆ドルに乗せたほか、テスラ<TSLA>が13%超の上昇となったことは、指数インパクトの大きい値がさ株への支援材料になりそうだ。NT倍率は先物中心限月で緩やかなリバウンド基調を継続しているため、NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)によるスプレッド狙いの動きも意識されよう。

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