本日注目すべき【好決算】銘柄 グラファイト、メディカルN、吉野家HD (12日大引け後 発表分)

注目
2022年1月13日 7時01分

12日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

グラファイト <7847> [JQ]  ★今期経常を65%上方修正、配当も15円増額

◆22年2月期の経常利益(非連結)を従来予想の3.8億円→6.4億円に64.8%上方修正。増益率が99.5%増→3.3倍に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年9月に続き、2回目。コロナ禍におけるゴルフ需要の増加や国内女子プロ選手による自社製品の使用率上昇を背景に、自社ブランドシャフト「TourAD」の直販受注やカスタム受注が想定より伸びることが寄与。米国向けの受注増加に加え、円安進行で為替差益が発生することも上振れの要因となる。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20円→35円(前期は20円)に大幅増額修正した。配当利回りは5.71%に上昇。

トレファク <3093>   ★3-11月期(3Q累計)経常が10倍増益で着地

◆22年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比10.0倍の6.1億円に急拡大して着地。リユースへの意識が高まるなか、新規出店効果や堅調な既存店売上高、前期に買収したピックアップジャパンの業績上積みが寄与し、25.8%の大幅増収を達成した。商品別では前年同期にコロナ禍の影響を強く受けた衣料が大幅に回復したほか、ピックアップジャパンの買収効果で服飾雑貨やホビー用品などが大きく伸びた。また、EC販売も好調だった。

メディカルN <3645> [東証M]  ★上期経常は一転36%増益で上振れ着地

◆22年5月期上期(6-11月)の連結経常利益は前年同期比35.9%増の2.4億円に拡大し、従来の12.7%減益予想から一転して増益で着地。メディア・プラットフォーム事業で利益率の高いサービスの販売が好調だったことが寄与。医療BtoB事業が組織再編効果で黒字化したことに加え、適切な人員配置による人件費削減も上振れに貢献した。

OSG <6136>   ★今期経常は25%増益、13円増配へ

◆21年11月期の連結経常利益は前の期比80.3%増の161億円に拡大して着地。続く22年11月期も前期比25.1%増の202億円に伸びる見通しとなった。今期はこれまで注力してきた自動車関連産業や航空機関連産業に加え、微細精密加工やエネルギー産業、医療など成長市場への販路拡大を目指す。

同時に、前期の年間配当を31円→36円(前の期は22円)に増額し、今期も前期比13円増の49円に増配する方針とした。

併せて、発行済み株式数の3.58%にあたる350万株または60億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

放電精密 <6469> [JQ]  ★3-11月期(3Q累計)経常は黒字浮上・通期計画を超過

◆22年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常損益は5億5400万円の黒字(前年同期は2億8900万円の赤字)に浮上して着地。環境・エネルギー関連の産業用ガスタービン部品の受注が増加したほか、前期に納入延期だった機械設備関連のデジタルサーボプレス機などを販売したことが寄与。コスト削減の進展に加え、前期に減損損失を計上したことによる減価償却費の減少も利益改善につながった。

通期計画の4億6500万円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。

シグマ光機 <7713> [JQ]  ★今期経常を23%上方修正

◆22年5月期上期(6-11月)の連結経常利益は前年同期比84.8%増の8.2億円に拡大し、従来予想の5.7億円を上回って着地。半導体・電子部品業界向けにレーザー加工機・検査装置用の光学要素部品の販売が好調だったことが寄与。経費削減の進展なども大幅増益に貢献した。

併せて、通期の同利益を従来予想の12.1億円→15億円に23.5%上方修正。増益率が5.5%増→30.2%増に拡大する見通しとなった。

井筒屋 <8260>   ★今期経常を2.3倍上方修正

◆22年2月期の連結経常損益を従来予想の3億円の黒字→7億円の黒字(前期は1億6500万円の赤字)に2.3倍上方修正した。売上高が計画通りに推移するなか、効果的な販売促進と効率的な店舗運営が寄与し、採算が想定より上向く。

トーセイ <8923>   ★今期最終は18%増益、9円増配へ

◆21年11月期の連結最終利益は前の期比86.6%増の67.2億円に拡大して着地。続く22年11月期も前期比18.3%増の79.5億円に伸びる見通しとなった。今期は分譲マンション(114戸)の売却や戸建て住宅の販売増加で開発事業の収益が拡大するほか、保有物件の増加を背景に賃貸事業も伸びる。

同時に、今期の年間配当は前期比9円増の47円に増配する方針とした。

併せて、発行済み株式数の1.5%にあたる70万株または5億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

スローガン <9253> [東証M]  ★今期経常を36%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆22年2月期の連結経常利益を従来予想の2億0300万円→2億7700万円に36.5%上方修正。増益率が4.8倍→6.6倍に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。デジタル化の進展を背景に、DX・SaaS 関連企業をはじめとする新産業領域向けの人材採用関連サービスが伸びる。コロナ禍での生産性向上で人件費や採用活動費を削減したことも利益を押し上げる。

吉野家HD <9861>   ★今期経常を43%上方修正

◆22年2月期の連結経常損益を従来予想の105億円の黒字→150億円の黒字(前期は19.6億円の赤字)に42.9%上方修正した。新型コロナウイルス感染症に係る感染拡大防止協力金や雇用調整助成金などの計上が想定を上回ることが上振れの要因。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.