今日の為替市場ポイント:米国株安などを意識してリスク選好的なドル買い抑制も

通貨
2022年1月14日 8時45分

13日のドル・円は、東京市場では114円71銭から114円41銭まで下落。欧米市場では、114円60銭まで買われた後、114円00銭まで反落し、114円17銭で取引終了。本日14日のドル・円は主に114円台で推移か。米長期金利の低下や株安を意識して、リスク選好的なドル買いは抑制される可能性がある。

報道によると、米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は1月13日、米CNBCとのインタビューで、「高水準のインフレ率に対応するため2022年は少なくとも3回の利上げを見込む」、「米連邦準備制度理事会(FRB)のバランスシート縮小については、前回の世界金融危機時よりも速いペースで進めるべき」との考えを伝えた。ハーカー総裁は政策金利を引き上げた後、短期間でバランスシートの縮小作業に着手することを支持しているようだ。市場参加者の間からは、「今年3月までに債券買い入れは終了し、3月中に利上げが開始され、今年半ば頃までにバランスシートの縮小作業が始まる可能性がある」との声が聞かれている。年内3回以上の利上げが実施される公算が大きいことやバランスシートの縮小が想定されることから、米国金融市場に重大な影響を与える可能性が高い。一部の市場参加者は「米国株式市場はFRBによる金融引き締めの影響を十分に織り込んでいない」と指摘している。また、FRBによる金融引き締めを警戒してリスク選好的な為替取引は目先的に縮小するとみられており、一部の新興国通貨や資源国通貨などの対円レートは弱含みとなる可能性がありそうだ。

《FA》

提供:フィスコ

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