株価指数先物【引け後コメント】 荒い値動きながら後場は値ごろ感から買いも入り、ショートカバー優勢の商い

市況
2022年1月20日 17時53分

大阪3月限

日経225先物 27790 +270 (+0.98%)

TOPIX先物 1938.5 +14.0 (+0.72%)

日経225先物(3月限)は前日比270円高の2万7790円で取引を終了。寄り付きは2万7490円とシカゴ日経平均先物清算値(2万7575円)を下回り、売り先行で始まった。ほどなく切り返すと、2万7710円まで上げ幅を広げたものの、買い一巡後は再び下落に転じ、前場半ばには一時2万7190円まで下げ幅を広げるなど、値動きの荒い展開となった。前引けにかけて再度上昇に転じるなか、後場はグローベックスの米株先物の強い値動きや、香港市場の上昇が支援材料となって買いが強まり、終盤にかけて2万7870円と寄り付き直後につけた高値を上回った。

値動きの荒い展開ではあったが、2万7190円まで下げた後は値ごろ感からの買いも入り、ショートカバー優勢の商いとなった。ただ、前日の大幅な下落に対する自律反発の域は脱していない。チャート上では切り下がる5日移動平均線に上値を抑えられる形状を見せており、まずは終値で5日線が位置する2万7940円水準の突破を見極めたいところだろう。

NT倍率は先物中心限月で14.33倍だった。一時14.35倍と25日線が位置する14.36倍に接近してきた。また、75日線は14.40倍に位置していることから、目先的にはNTショートの巻き戻しを想定した、NTロングによるスプレッド狙いになろう。もっとも、指数インパクトの大きい値がさ株は、ファーストリテイリング<9983>、ソニーグループ<6758>、ソフトバンクグループ<9984>など主力どころの上昇が目立ったものの、アドバンテスト<6857>や東京エレクトロン<8035>は弱い値動きを見せていたため、方向感をつかみづらくさせそうだ。

また、日経225先物はひとまず底打ちからの反発を見せたが、5日線や節目の2万8000円辺りでの戻りの鈍さを意識させるようだと、改めて売り直される可能性には注意しておきたい。

手口面では、日経225先物はドイツが1050枚、ABNアムロが1030枚、ソジェンが710枚、BNPパリバが610枚程度の売り越しに対して、野村が1710枚、SBIが880枚、JPモルガンが840枚、モルガンSが660枚程度の買い越しだった。売り方は裁定買い(先物売り・現物買い)による商いと見られる。TOPIX先物はモルガンSが1660枚、ゴールドマンが1290枚、JPモルガンが840枚程度の売り越しに対して、バークレイズが1460枚、BofAが1070枚、ソジェンが600枚程度の買い越しだった。

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