来週の株式相場に向けて=FOMC開催で当面の正念場に

市況
2022年1月21日 17時46分

21日の株式市場は、日経平均株価が一時600円を超す下落となり、2万7100円台まで下落した。ただ、2万7000円ラインや昨年8月ザラ場安値(2万6954円)に接近したところで買いが入り下げ渋った。市場関係者は「NYダウやナスダック先物が注目されており、午後に入り同先物の下げ幅が縮小したことから買いが入ったのではないか」(アナリスト)とみている。

NYダウは前日までで5日続落、特にナスダック指数の下落率は10%を超え調整局面入りしている。市場の関心は米金融政策に集中しているが、そのヤマ場となる米連邦公開市場委員会(FOMC)が来週25~26日に開催される。

FOMCに関して、市場はいまのところ「3月に利上げに踏み切ることと、年内合計4回の利上げは織り込んだだろう」(同)とみられている。ただし、3月に0.5%利上げに踏み切る可能性や年内5回の利上げまでは織り込んでいない。焦点はFOMCで市場が想定する以上の金融引き締めの動きが表面化するかどうかだ。市場では、「FOMCを経て2万7000円台をキープできるか、あるいは割り込むかが最大のポイント。来週は当面の相場の正念場となる」(アナリスト)との声が出ている。

来週は、FOMC以外でも重要イベントが目白押し。特に、米国に続き日本でも26日の日本電産<6594>から決算発表が本格スタートを切る。同日にファナック<6954>、27日にアドバンテスト<6857>、28日にオムロン<6645>などが決算を予定している。また、米国では25日にマイクロソフト<MSFT>、26日にテスラ<TSLA>、ボーイング<BA>、そして27日にアップル<AAPL>が決算発表を行う。28日にはキャタピラー<CAT>の決算も予定されている。更に27日には米10~12月期国内総生産(GDP)が発表される。来週の日経平均株価の予想レンジは2万7200~2万7900円。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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