話題株ピックアップ【夕刊】(3):セブン&アイ、東京製鉄、エネチェンジ
■ISID <4812> 3,530円 +45 円 (+1.3%) 本日終値
ISID<4812>が3日続伸。前週末21日の取引終了後、集計中の21年12月期の連結業績について、売上高が1100億円から1120億8500万円(前の期比3.1%増)へ、営業利益が125億円から137億3600万円(同12.7%増)へ、純利益が83億円から89億4400万円(同21.5%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。製造ソリューションセグメントを中心に売上高が計画を上回ったことが要因としている。同時に、26円を予定していた期末配当を30円にすると発表した。年間配当は56円(前の期92円、ただし21年1月1日付で1株を2株へ株式分割)となる。
■岩井コスモ <8707> 1,373円 +7 円 (+0.5%) 本日終値
岩井コスモホールディングス<8707>は反発。前週末21日の取引終了後、第3四半期累計(21年4~12月)の連結決算速報値を発表しており、売上高にあたる営業収益は157億6600万円(前年同期比7.8%減)、営業利益は41億5900万円(同21.2%減)、純利益は29億8500万円(同24.1%減)と減収減益。ただ、株価は直近で下落していたこともあってアク抜け感が強まっているようだ。委託手数料及びトレーディング損益が高水準であった前年同期の反動の影響があった。
■セブン&アイ <3382> 5,261円 +21 円 (+0.4%) 本日終値
セブン&アイ・ホールディングス<3382>が3日続伸。岩井コスモ証券は21日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を5500円から6050円に引き上げた。第3四半期累計(21年3~11月)の連結営業利益は前年同期比6.1%増の3029億2700万円と堅調。好調な海外コンビニエンス事業が主力の国内コンビニなど国内事業の業績回復を補った。これを受け22年2月期の同利益は3800億円から4000億円(前期比9.2%増)に上方修正している。同証券では、買収したSpeedway事業が通期で寄与する来期以降は更なる業績拡大を予想。具体的には23年2月期の同利益は4700億円(今期予想比17.5%増)と最高益を見込んでいる。
■三井海洋開発 <6269> 1,141円 -300 円 (-20.8%) ストップ安 本日終値 東証1部 下落率トップ
三井海洋開発<6269>がストップ安。同社は21日取引終了後、集計中の21年12月期連結業績予想について、売上高4000億円(前の期比29.1%増)は据え置いたものの、経常損益を45億円の赤字から300億円の赤字(前の期は128億5400万円の赤字)へ、純損益を65億円の赤字から300億円の赤字(同130億7600万円の赤字)へ、年間配当予想を30円から15円(前の期は45円)へ下方修正すると発表した。21年の年初から操業を停止していたガス田開発プロジェクト「FPSO Cidade de Santos MV20」の操業再開が22年1月にずれ込んだことや、ブラジル沖の油田プロジェクト「FSO Cidade de Macae MV15」でオイルタンク内部の腐食が想定以上に進んでいることが判明し、多額の修繕費用を将来損失額として計上する見込みであることなどが理由。経営責任を明確にするためとして、役員報酬の減額もあわせて発表している。
■東京製鐵 <5423> 1,203円 -94 円 (-7.3%) 本日終値 東証1部 下落率6位
東京製鐵<5423>は朝高後売りに押される展開。前週末21日の取引終了後、22年3月期の単独業績予想について、営業利益を310億円から320億円(前期比8.0倍)へ、純利益を280億円から290億円(同4.9倍)へ上方修正したことから買い優勢でスタートしたが、全般安とあってこれを好材料視する動きは限定的のようだ。売上高は2740億円から2700億円(同90.9%増)へ若干見直したものの、鋼材需要は引き続き底堅く推移することに加えて、需要に見合った生産を徹底することで利益の積み上げに注力することが奏功する見通し。なお、利益予想の上方修正は今年度に入り3回目となる。同時に発表した第3四半期累計(21年4~12月)決算は、売上高1914億3100万円(前年同期比88.8%増)、営業利益227億200万円(同5.5倍)、純利益210億6600万円(同5.0倍)だった。また、上限を240万株(発行済み株数の2.04%)、または30億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は1月24日から9月30日までで、機動的な資本政策の遂行のために行うという。
■ENECHANGE <4169> 1,457円 -10 円 (-0.7%) 本日終値
ENECHANGE<4169>は底堅い動き。前週末21日の取引終了後、集計中の21年12月期連結業績について、売上高が29億円から30億1800万円(前の期比76.2%増)へ、営業利益が500万円から4000万円(同24.5%減)へ、最終損益が1億円の赤字から8300万円の赤字(前の期1600万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好材料視する動きが下値に入ったようだ。第4四半期に電力契約の切り替えが想定よりも好調に推移したことが要因。また、新株式発行及び株式の売り出しに係る諸費用の発生が従来予想よりも減少したことも寄与した。
■ヒュウガプラ <7133> 5,430円 +700 円 (+14.8%) ストップ高 本日終値
HYUGA PRIMARY CARE<7133>がストップ高。きょう付の日本経済新聞朝刊で「介護テック」で現場を支える中堅上場企業「NEXT1000」の一つとして同社が紹介されており、これが好材料視されたようだ。記事では、「HYUGA PRIMARY CARE(ヒュウガプライマリケア)は腕時計型のウエアラブル端末を開発した」と報じられ、21年8月の投入以降、4施設で計約150台が稼働していることが紹介されている。介護ニーズの急増が想定される「2025年問題」まで残り3年を切り、人手不足などに対する懸念が高まるなか、介護テック企業で昨年12月20日に上場したばかりの同社に関心が集まったようだ。
■ラック <3857> 796円 +85 円 (+12.0%) 本日終値
ラック<3857>が急騰。前週末21日の取引終了後、野村総合研究所<4307>との資本・業務提携を発表。合弁会社の設立のほか、新たな市場や技術分野に対するセキュリティーサービス、ソリューションの共同開発などを行っていくとしており、これを好感した買いが膨らんでいるようだ。あわせて野村総研と、既に資本・業務提携を結んでいるKDDI<9433>の2社を割当予定先とする第三者割当増資を行う。これにより調達する資金約32億9600万円は、野村総研との合弁会社設立をはじめ、成長市場を軸としたM&Aや資本提携、独自ソリューション開発への投資に充てる見通し。
■キャリアリンク <6070> 1,710円 +176 円 (+11.5%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
キャリアリンク<6070>が大幅高に買われた。きょうは一時12.3%高と値を飛ばし、5連騰を記録した。大手企業などを主要顧客にBPO(業務プロセスの一括受注)や人材派遣を展開し、官公庁向けでも優位性を持つ。内需の好業績株として頭角を現している。足もとの業績は、会社側計画を上回って好調に推移しており、22年3月期営業利益は従来予想の28億3000万円から37億円(前期は2月決算で27億2900万円)と大幅増額し、市場の注目を集めた。株価指標面でも時価予想PERは8倍台と依然割安感が強い。今後も、国策として普及促進が見込まれるマイナンバー関連に絡む需要獲得などが収益を後押しする。
■ASIAN STAR <8946> 83円 +7 円 (+9.2%) 本日終値
ASIAN STAR<8946>が急伸。前週末21日の取引終了後に、22年6月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感された。毎年6月末・12月末時点で50単元(5000株)以上を保有する株主に対して、株主限定の特設サイトで食品や電化製品など2000種類以上の商品と交換できる優待ポイントを保有株数に応じて5000~2万ポイント贈呈するとしている。
●ストップ高銘柄
など、1銘柄
●ストップ安銘柄
など、1銘柄
株探ニュース