株価指数先物【寄り前コメント】 ショートポジションを若干ニュートラルに戻す動きも、5日線接近ではショートスタンス

市況
2022年1月26日 8時17分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 27150 +90 (+0.33%)

TOPIX先物 1901.5 +9.5 (+0.50%)

シカゴ日経平均先物 27130 +70

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

25日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。26日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めを警戒した売りが優勢となった。また、ウクライナ情勢の緊迫化も引き続き相場の重荷だった。NYダウは連日で日中値幅が1000ドルを超えるなど、不安定な相場展開。S&P500業種別指数はエネルギー、銀行、各種金融が上昇する一方、半導体・同製造装置、メディア、小売が下落した。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比70円高の2万7130円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比100円安の2万6960円で始まり、いったん2万7190円まで切り返したものの、米国市場の取引開始直後には一時2万6840円まで売られる場面もあった。売り一巡後は2万7000円を挟んだ保ち合いを継続するなか、ショートカバーにより2万7340円まで上昇したものの、買い戻し一巡後は上げ幅を縮め、2万7150円で取引を終えた。

日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好でやや買い先行で始まろう。FOMCの結果を控え、前日の500円超の下落に対する自律反発も意識されやすいところだ。ショートポジションを若干ニュートラルに戻す買いも入る可能性はある。もっとも、FOMC通過によってアク抜けを想定しつつもポジションをロングに傾けてくるトレードは考えづらく、2万7000円~2万7150円水準での底固めの動きといったところか。

また、テクニカル面では引き続き、切り下がる5日移動平均線に上値を抑えられる形状を継続している。同線は2万7420円辺りに位置しているため、リバウンド局面で同線に接近するようであれば、戻り売りスタンスでのショートとなろう。VIX指数は31.16と終値で30.00を超え、不安心理が高まっていることもあり、戻り売り圧力は強い。

NT倍率は先物中心限月で緩やかなリバウンドを形成している。SOX指数は構成銘柄がすべて下落したほか、取引終了後に決算を発表したマイクロソフト<MSFT>は予想を上回る内容だったものの、時間外では5%程度下落している。大型テック株の弱い動きが目立つ一方、FOMCの結果を控えて金融セクターが買い戻される可能性もあるため、ややNTの低下が見込まれる。

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