AT&Tが下げ幅を拡大 後払い電話の解約が予想以上だった点を指摘=米国株個別
午後になってAT&T<T>が商いを伴って下げ幅を拡大させている。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。携帯の加入者数も予想以上に増加。無料通話キャンペーンや5G、光ファイバー網拡張に伴うコスト増を、投資家が心配する理由は少なくなっている。
ただ、株価は冴えない反応。アナリストは、EBITDAが予想を下回り、ポストペイド型携帯加入者数(後払い電話)の解約が予想以上だった点を指摘している。今回の決算は見た目ほど良くはなく、まちまちな内容との判断のようだ。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.78ドル(予想:0.75ドル)
・売上高:410億ドル(予想:404.7億ドル)
通信:302億ドル(予想:297.9億ドル)
ワーナーメディア:99億ドル(予想:91.3億ドル)
南米:11億ドル(予想:14.3億ドル)
・EBITDA(調整後):113.0億ドル(予想:125.3億ドル)
・FCF:87億ドル(予想:77.4億ドル)
・ポストペイド型携帯加入者数:+130万件(予想:+115万件)
・HBOマックス加入者数累計:7380万件
米国:4680万件(4710万件)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):3.10~3.15ドル(予想:3.13ドル)
・FCF:230億ドル(予想:211.3億ドル)
・設備投資:200億ドル(予想:198.6億ドル)
(NY時間13:43)
AT&T<T> 24.62(-1.87 -7.04%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美