キャタピラーは好決算も冴えない反応 利益率が逆風にさらされると予想=米国株個別
キャタピラー<CAT>が取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。粗利益率も予想を上回っている。建設機械の需要増が堅調で、製品価格の上昇がコスト上昇を相殺した格好。
株価は冴えない反応。同社は声明で、22年の製造コスト上昇を相殺するために、値上げを見込んでいるほか、第1四半期の営業利益率は逆風にさらされると予想していると語った。
一方、アナリストからは、キャタピラーは昨年末にサプライチェーンの混乱により顧客の需要に応えることがより困難になると述べていたが、同社にとって重要な収益源である資源業界で、受注が引き続き改善されるとの指摘も聞かれた。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):2.69ドル(予想:2.27ドル)
・売上高:138億ドル(予想:126.2億ドル)
機械・エネルギー・運輸:131.0億ドル(予想:126.3億ドル)
金融商品:7.01億ドル(予想:6.93億ドル)
・粗利益率(調整後):29.6%(予想:27.6%)
・営業利益:25.6億ドル(予想:15.6億ドル)
・研究開発費:4.39億ドル(予想:4.58億ドル)
(NY時間09:41)
キャタピラー<CAT> 203.85(-8.32 -3.92%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美