株価指数先物【寄り前コメント】 5日線を明確にクリアできるかを見極めたい

市況
2022年1月31日 8時24分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 26670 -40 (-0.14%)

TOPIX先物 1872.5 -2.5 (-0.13%)

シカゴ日経平均先物 26670 -40

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

28日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。引き続き米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの影響を警戒し、朝方は売り優勢からNYダウは一時350ドル超下落する場面があった。その後は持ち直し、アップル<AAPL>など決算評価の銘柄が買われたほか、米長期金利の低下を背景にハイテク株への物色なども強まり上昇に転じた。S&P500業種別指数はテクノロジー・ハード・機器、ソフトウエア・サービス、電気通信サービスが上昇する一方、エネルギーのみが下落。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は日中大阪比40円安の2万6670円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比50円安の2万6660円で始まり、直後につけた2万6690円を高値に下落幅を広げ、米国市場の取引開始直前には一時2万6230円まで売られた。その後、米国市場の切り返しに連動する形でショートカバー優勢の動きとなり、終盤にかけて下落幅を縮めるなか、2万6670円で取引を終えた。

日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から小動きながらも、米国市場の反発を背景にやや買い先行で始まることになろう。米国ではFRBによる利上げや資産圧縮のペースに不透明感が残るものの、長期金利は低下し、ハイテク株には値ごろ感からの買いが入るなど、ひとまず1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を消化する動きがみられる。東京市場においても先週の波乱の展開から、次第に落ち着きを見せてくることが期待される。

もっとも、日経225先物は先週割り込んだ8月安値の2万6660円水準では強弱感が対立しやすいほか、年明け以降、切り下がる5日移動平均線に上値を抑えられる格好で調整を継続しているため、5日線を明確に上放れてくるまではセンチメント改善にはつながらないだろう。ナイトセッションの時点で5日線は2万6734円まで切り下がってきており、まずはこれをクリアできるかを見極めたいところであり、戻り待ちのショートが入りやすい水準であることは意識しておきたい。

VIX指数が27.66に低下し30.00を下回ってきたことで、不安心理は高まった状態とはいえ、ややリスク選好に向わせると考えられる。ただし、日米ともに決算発表が本格化することや週末には米雇用統計の発表を控えていることもあり、早い段階でリバウンドを見せられないとヘッジ対応の売り圧力が次第に強まる可能性は警戒されるため、早い段階で5日線をクリアしておきたいところだろう。

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