AT&Tが下落 ワーナーの経営統合でスプリットオフではなくスピンオフを選択=米国株個別
AT&T<T>が下落。同社は、傘下のワーナー・ブラザーズを事業分割し、ディスカバリー<DISCA>と経営統合させる件で、これまで計画していたスプリットオフ方式ではなく、スピンオフ方式を選択すると発表した。また、統合完了とともに、配当性向を従来の計画だった40ー43%の下限である、40%に引き下げることも発表した。これは年間配当が1株約1.11ドル、80億ドルに相当する。当初計画では90億ドルを支払うことを計画していた。経営統合前は1株2.08ドル、約150億ドルだった。
ウォール街の一部からは、このような取引方法が選択されたことを幾分驚きをもって受け止められており、短期的に株価の変動が大きくなる可能性も指摘されている。
経営統合は今年の終盤に完了予定。
※スプリットオフ
特定の事業を切り離して独立した新会社の株式と親会社の株式を交換した後、親会社が減資をすること。その対価として、親会社の株主は子会社の株式を取得する。
※スピンオフ
切り離した新会社の株式を既存株主に交付する方法
※配当性向(%)
配当金支払総額 ÷ 当期純利益
(NY時間10:19)
AT&T<T> 24.29(-1.22 -4.76%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美