株価指数先物【寄り前コメント】 2万7000円を固めつつ、押し目狙いのロングに向かいやすい

市況
2022年2月2日 8時19分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 27160 +130 (+0.48%)

TOPIX先物 1903.5 +9.5 (+0.50%)

シカゴ日経平均先物 27165 +135

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

1日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。1月のISM製造業総合景況指数は57.6と3カ月連続で低下したものの、若干ながら予想を上回ったほか、12月の雇用動態調査(JOLTS)も大きく伸びたことが材料視された。また、前日に続き年金基金の資産配分に伴う買いが入っているとの観測もあり、景気敏感株を中心に上昇。S&P500業種別指数は運輸、エネルギー、銀行が上昇する一方で、電気通信サービス、公益事業、不動産が下落した。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比135円高の2万7165円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比50円高の2万7080円で始まり、2万7180円まで買われた。その後利食いの動きが強まると、米国市場の取引開始後に下落に転じ、一時2万6970円まで下落。ただし、2万7000円水準での底堅さが意識されるなか、終盤にかけて切り返し、2万7160円とナイトセッションの高値水準まで戻して取引を終えた。

日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになろう。2万7000円水準が心理的な支持線として意識されているほか、5日移動平均線(2万6834円)を上回って推移していることもあり、2万7000円固めの動きからショートは仕掛けづらくなった。また、米国市場ではリバランスに伴う月末高の反動が警戒されていたものの、引き続き強い動きを見せたことが安心感につながりそうだ。

取引終了後に四半期決算を発表したアルファベット<GOOG>は、時間外取引で7%を超える上昇を見せており材料視されやすい。そのほか、VIX指数は21.96に低下し25日線を下回ってきたこともリスク選好に向わせそうだ。

日経225先物はテクニカル面において、前日にパラボリックが陽転シグナル発生。ボリンジャーバンドは-1σ水準まで上昇してきている。年明け以降は切り下がる-1σに上値を抑えられる形状を見せていたこともあり、これを上放れてくるようだとリバウンド基調が強まりやすいだろう。徐々にテクニカルのシグナルが好転を見せるなか、2万7000円を固めつつ、押し目狙いのロングの動きに向かいやすいところだ。

なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.27倍に上昇した。一時14.22倍に低下する場面もあったが、その後の反転により終値で5日線(14.25倍)を上回った。25日線(14.31倍)を試す動きも今後は想定されるため、NT倍率が低下する局面ではNTロングのポジションを組成するタイミングになろう。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.