話題株ピックアップ【夕刊】(3):豊田織、日本製鉄、ダイセル

注目
2022年2月2日 15時19分

■豊田自動織機 <6201>  9,120円  +330 円 (+3.8%)  本日終値

豊田自動織機<6201>は後場一段高。同社はきょう午前11時40分に、22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結純利益は1627億8400万円(前年同期比48.2%増)と発表した。通期計画1650億円(前期比20.7%増)に対する進捗率は98.7%。カーエアコン用コンプレッサーが北米や欧州で好調だったほか、電子機器は主にACインバーターの販売が増加。また、産業車両では主力のフォークリフトトラックが主に欧州で堅調だったとしている。

■日本製鉄 <5401>  1,902円  +68.5 円 (+3.7%)  本日終値

日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>などをはじめ鉄鋼株が一斉高に買われた。前日の米国株市場ではボーイング<BA>、キャタピラー<CAT>など大型の景気敏感株が買われ、NYダウを押し上げた。新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大も経済に与える影響は限定的との見方が、日米ともに広がっている。そのなか鉄鋼セクターは、経済対策発動に伴うインフラ需要が追い風となるほか、製品価格の値上げによる利益採算の向上などもポジティブ材料視された。

■DTS <9682>  2,563円  +85 円 (+3.4%)  本日終値

DTS<9682>は続伸。同社は1日取引終了後、40万株(発行済み株式総数に対する割合0.88%)もしくは10億円を上限とする自己株式の取得枠を設定すると発表した。取得期間は2月2日~3月24日。また、上記で取得した株式も含めて、100万株(同上限2.78%)の自己株式を3月31日に消却することも発表しており、材料視されたもよう。成長投資の機会、資本の状況及び近時の株価を含む市場環境などを総合的に勘案し、資本効率の向上や株主への利益還元を図るために行うとした。あわせて発表した22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は75億4500万円で、通期計画110億円に対する進捗率は68.6%だった。「収益認識に関する会計基準」適用のため、前年との比較は記載されていない。

■日経レバ <1570>  14,220円  +455 円 (+3.3%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が4連騰、1万4000円台に乗せてきた。売買代金は全市場を通じて2位となっている。日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで価格変動率が日経平均の2倍に設定されている。ここにきて、全体相場はリスクオフの巻き戻しが入る形で戻り足を強めており、個人投資家を中心とした短期筋が値幅取り狙いの買いを入れている。信用買い残は1月中旬以降、同月末にかけて急増しており、全体相場の波乱局面において逆張りスタンスで個人投資家が強力に買い向かったことを示している。

■ダイセル <4202>  858円  +26 円 (+3.1%)  本日終値

ダイセル<4202>は後場急伸。同社はきょう午後1時30分に、22年3月期連結業績予想について、売上高を4480億円から4620億円(前期比17.4%増)へ、営業利益を380億円から495億円(同56.0%増)へ、純利益を240億円から290億円(同47.1%増)へ上方修正すると発表した。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は392億8100万円(前年同期比2.1倍)。世界的なコンテナ不足や燃料費上昇によって販売直接費が増加したものの、販売数量の増加、酢酸市況の上昇、原燃料価格上昇や物流費上昇に伴う販売価格是正、事業構造改革の推進などにより、業績は同社の想定を上回って着地。足もとの業績、製品需要や市況見通し、原料燃料価格前提の見直しなどを踏まえ、通期計画を上方修正するとした。

■三菱UFJ <8306>  719円  +20.4 円 (+2.9%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>のメガバンク3社が揃って続伸。米国では再び長期金利が上昇傾向にあり、前日の米10年債利回りは連日で水準を切り上げ終値ベースで1.790%となった。また、米30年債利回りも足もと上昇している。一方、国内でも日銀が金融緩和策を修正するとの思惑が次第に高まっている。そうしたなか、1日取引終了時ベースの新発10年物国債の利回りは前日比0.010%高い0.180%と4営業日連続で上昇しており、メガバンクは運用環境の改善を期待した買いを引き寄せた。

■双日 <2768>  1,827円  +50 円 (+2.8%)  本日終値

双日<2768>は後場上げ幅を拡大。午後0時30分ごろ、22年3月期の連結業績予想について、純利益を700億円から800億円(前期比3.0倍)へ上方修正し、45円を予定していた期末配当予想を58円へ引き上げたことが好感された。石炭価格が引き続き高値で推移していることを織り込んだことが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(21年4~12月)純利益は620億2300万円(前年同期比3.7倍)だった。

■日本ハム <2282>  4,455円  +120 円 (+2.8%)  本日終値

日本ハム<2282>が後場プラス圏に切り返し。きょう午後1時30分ごろ、22年3月期第3四半期累計(21年4~12月)の決算を発表。純利益が前年同期比28.9%増の367億4700万円となり、通期計画(300億円)を超過したことが好感されたようだ。売上高は同5.6%増の9532億3900万円で着地した。ハム・ソーセージなどの加工事業や食肉事業が堅調だったほか、海外事業が大きく伸長した。また、持ち分法による投資利益などが全体業績を押し上げた。

■京王電鉄 <9008>  5,290円  +120 円 (+2.3%)  本日終値

京王電鉄<9008>が大幅続伸。1日の取引終了後に発表した22年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算で、経常損益が77億7300万円の黒字(前年同期は126億2300万円の赤字)となり、これが好材料視された。運輸業では、依然として新型コロナウイルス感染拡大前に比べて鉄道輸送人員が減少しているものの、4月から5月を中心に前年同期と比べて改善し、旅客運輸収入が増加した。また、足もとでホテルの稼働率が回復したことも利益改善につながった。4~12月期経常利益は通期計画の35億円を大幅に上回っており、業績上振れが期待される。

■川崎重工業 <7012>  2,217円  +48 円 (+2.2%)  本日終値

川崎重工業<7012>は3日ぶりに反発。きょう11時30分ごろ、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を400億円から460億円(前期53億500万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。売上高は1兆5500億円(前期比4.1%増)の従来予想を据え置いた。ただ、想定為替レートを1ドル=114円(前回112円)、1ユーロ=130円(同132円)に見直したほか、モーターサイクル&エンジン事業において、部品調達リスクの縮小及びコスト削減による好転が利益を押し上げる。同時に発表した第3四半期累計(21年4~12月)決算は、売上高1兆387億円(前年同期比0.6%増)、営業損益390億2000万円の黒字(前年同期37億3500万円の赤字)だった。

■アライドHD <6835>  120円  +30 円 (+33.3%) ストップ高   本日終値

アライドテレシスホールディングス<6835>がストップ高。1日の取引終了後、連結子会社アライドテレシスが提訴していた訴訟の和解成立に伴い、22年12月期連結決算に受取和解金7500万ドル(約86億1200万円)を特別利益に計上すると発表、これを好感した買いが膨らんでいるようだ。訴訟や和解の詳細については、和解条項に秘密保持条項が含まれていることから開示は差し控えるとしている。なお、同社の20年12月期実績は、売上高293億8100万円、純利益1億8500万円。

■アイロムグループ <2372>  1,794円  +300 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値

アイロムグループ<2372>がストップ高。1日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を15億円から24億円(前期比2.2倍)へ、純利益を11億円から19億円(同38.4%増)へ上方修正しており、これを好感した買いが流入した。中核事業であるSMO(治験施設支援機関)事業で、がん領域の試験の受託が増加するとともに、プライマリー領域の大型案件を複数受託したことが要因としている。また、海外のCRO(開発業務受託機関)事業において、米国及びアジア地域の製薬企業からの新規試験の受託が引き続き堅調に推移していることも寄与し、営業利益が17期ぶりに過去最高を更新する見通し。なお、売上高は150億円(同16.2%増)の従来予想を据え置いた。

●ストップ高銘柄

ワイエスフード <3358>  228円  +50 円 (+28.1%) ストップ高   本日終値

アスカネット <2438>  898円  +150 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値

ペルセウス <4882>  485円  +80 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値

など、10銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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