2日の米国市場ダイジェスト:NYダウ224ドル高、主要企業決算を好感

市況
2022年2月3日 7時48分

■NY株式:NYダウ224ドル高、主要企業決算を好感

米国株式市場は続伸。ダウ平均は224.09ドル高の35629.33ドル、ナスダックは71.55ポイント高の14417.55で取引を終了した。昨日引け後に発表された検索大手グーグルを運営するアルファベット(GOOG)の好決算で投資家心理が改善し、寄り付き後、上昇。その後、1月の民間雇用統計が予想外の減少となったため景気回復懸念に一時下落に転じる局面もあった。しかし、強い企業決算への期待に再び上昇し、引けにかけて上げ幅を拡大。セクター別ではメディア・娯楽、半導体・同製造装置が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落。

検索大手グーグル運営するアルファベット(GOOG)は四半期決算の内容が予想を大幅に上回ったほか、1対20の株式分割計画を発表し、上昇。エネルギー会社のマラソン・ペトロリアム(MRO)は10-12月期決算で増収増益を発表したほか、増配を発表し、買われた。また、半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は四半期決算で、調整後1株利益が0.92ドルと予想の0.16ドルを大幅上回ったほか、2022年の強い業績見通しが好感され上昇。さらに、ヴェルサーチェやマイケルコースなどの高級ブランドを運営するカプリ(CPRI)は強い需要を受けた好決算を発表し、上昇した。一方、オンライン決済のペイパル(PYPL)は新規利用者数の伸びが予想を大幅に下回ったほか、弱い見通しが嫌気され下落。

ソーシャル・ネット・ワーキング・プラットフォームを提供するメタ(FB)は取引終了後に第4四半期決算を発表。1株利益が予想を下回ったほか、第1四半期の収入見通しが予想を下回ったため、時間外取引で売られている。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:1月米ADP雇用統計悪化でドル売り優勢

2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円16銭まで下落後、114円47銭まで戻しており、114円43銭で引けた。民間の雇用者数を示す1月ADP雇用統計(民間部門雇用者数)は予想外に減少し、パンデミックが発生した20年4月来で最低となったため、持続的な景気回復への期待は後退し、一時ドル売りが強まった。

ユーロ・ドルは1.1330ドルまで上昇後、1.1293ドルまで反落し、1.1305ドルで引けた。さえない米雇用関連指標を嫌気したドル売りに上昇。一時伸び悩んだが、欧州中央銀行(ECB)理事会を控えて、下げ渋った。ユーロ・円は129円47銭まで上昇後、129円09銭まで反落。ポンド・ドルは1.3587ドルまで上昇後、一時1.3555ドルまで下げた。英国中央銀行の追加利上げを織り込むポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.9179フランから0.9202フランのレンジで上下に振れた。

■NY原油:下げ渋りで88.26ドル、地政学的リスクの高まりを意識した買いが入る

NY原油先物3月限は、下げ渋り(NYMEX原油3月限終値:88.26 ↑0.06)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比+0.06ドルの88.26ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは87.10ドル-89.72ドル。ニューヨーク市場の序盤に89.72ドルまで買われたが、雇用関連指標の悪化を嫌気して一時87.10ドルまで反落。ただ、地政学的リスクの高まりを警戒した買いが入ったことで88.42ドルまで反発し、通常取引終了後の時間外取引でも88ドル台を維持した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 46.88ドル -0.06ドル(-0.13%)

モルガン・スタンレー(MS) 103.84ドル -0.11ドル(-0.11%)

ゴールドマン・サックス(GS)363.31ドル -0.75ドル(-0.21%)

インテル(INTC) 49.55ドル +0.60ドル(+1.22%)

アップル(AAPL) 175.70ドル +1.09ドル(+0.62%)

アルファベット(GOOG) 2961.11ドル +203.54ドル(+7.38%)

フェイスブック(FB) 323.02ドル +4.02ドル(+1.26%)

キャタピラー(CAT) 205.22ドル -0.13ドル(-0.06%)

アルコア(AA) 59.35ドル +1.18ドル(+2.02%)

ウォルマート(WMT) 141.10ドル +0.19ドル(+0.13%)

《ST》

提供:フィスコ

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