株価指数先物【寄り前コメント】 2万7000円から2万7500円のレンジ推移を想定

市況
2022年2月3日 8時21分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 27440 -100 (-0.36%)

TOPIX先物 1931.0 -8.0 (-0.41%)

シカゴ日経平均先物 27450 -90

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

2日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。前日夕に好決算を発表したアルファベット<GOOG>、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>が買われ、クアルコム<QCOM>やエヌビディア<NVDA>など他の半導体株に買いが波及した。一方で、1月のADP雇用統計で民間雇用者数が予想外に減少したため米景気に対する楽観論が弱まり、景気敏感株の重荷となった。S&P500業種別指数はメディア、半導体・同製造装置、不動産が上昇する一方で、自動車・同部品、消費者サービス、小売が下落。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比90円安の2万7450円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比50円安の2万7490円で始まり、一時2万7570円とプラスに転じる場面があったが買いは続かず、米国市場の取引開始後には2万7310円まで売られた。終盤にかけて買い戻されたが2万7500円には届かず、2万7440円で取引を終えた。

日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、利食い先行で始まることになろう。米国では半導体株が買われているものの、取引終了後に決算を発表したメタ・プラットフォームズ<FB>が20%を超える下落で推移しており、ハイテクセクターの重荷になりそうだ。また、国内では引け後に上方修正を発表したソニーグループ<6758>がADR市場で弱い動きだったことも利食いに向わせやすい。日経225先物は前日の2万7500円回復で、いったんは達成感も意識されやすく、上げ一服といった見方につながりそうだ。

また、VIX指数は22.09とわずかに上昇した。75日移動平均線までの低下で下げ止まった格好であり、こちらも調整一巡感が意識されそうだ。米国市場では月末月初の年金基金の配分比率に伴う買い需要も落ち着いた感があり、個別の決算の影響がより高まることで様子見ムードにつながろう。

そのほか、バイデン米大統領は国防総省に対し、3000人規模の部隊を欧州に派遣するよう指示すると報じられている。緊迫化するウクライナ情勢が気掛かりであるほか、国内では新型コロナウイルスの新規感染者数が急増していることも短期筋のショートに向わせる要因となる。そのため、2万7500円水準では強弱感が対立すると考えられることから、2万7000円から2万7500円のレンジ推移を想定。2万7000円接近では押し目狙いのロングでの対応となる一方で、2万7500円近辺ではショートでの対応になろう。

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