メタが決算受け大幅安 メタバースへの高額投資の正当化への懸念も=米国株個別

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2022年2月3日 23時43分

メタ・プラットフォームズ<FB>が大幅安となっており、全体相場の雰囲気を圧迫している。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。第1四半期のガイダンスも公表しており、予想を下回る売上高見通しを示している。第4四半期の月間アクティブユーザー数も予想に届かなかった。

SNSは競争が激化しており、広告がそれほど利益を生まないプロパティへの移行が進むとの声も出ている。広告事業の将来の顧客となる若いユーザーが娯楽やコミュニティーでTikTok(ティックトック)やユーチューブなどのプラットフォームを選ぶ流れが進んでいる。

今回の落ち込みはザッカーバーグCEOが構想するメタバースの将来に対する高額な投資が、いずれ正当化できなくなるのではないかという懸念に火をつけた格好。メタバースやバーチャルリアリティへの投資を含む同部門の営業損失は33億ドルとなったことを初めて開示した。

アナリストからは「フェイスブック・リアリティ・ラブズは大きな未知数」との指摘も出ている。

同社は将来の方向性を示すために社名をメタに変更した。ティッカーはまだ「FB」だが、今年前半に「META」ティッカーを取得する予定だと発表。

なお、今回の決算を受けて同業のツイッター<TWTR>やスナップ<SNAP>も売りが強まっている。

(10-12月・第4四半期)

・1株利益(調整後):3.67ドル(予想:3.84ドル)

・売上高:336.7億ドル(予想:334.3億ドル)

広告収入:326.4億ドル

・営業利益率:37%(予想:38.7%)

・月間アクティブユーザー:29.1億人(予想:29.5億人)

(1-3月・第1四半期見通し)

・売上高:270~290億ドル(予想:302.5億ドル)

(通期見通し)

・総費用:900~950億ドル(従来:910~970億ドル)予想921.2億ドル)

・設備投資:290~340億ドル(予想:288.4億ドル)

(NY時間09:32)

メタ・プラットフォームズ<FB> 243.46(-79.55 -24.63%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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