本日注目すべき【好決算】銘柄 冶金工、資生堂、任天堂 (3日大引け後 発表分)

注目
2022年2月4日 7時01分

3日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

冶金工 <5480>   ★今期経常を20%上方修正、配当も40円増額

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の100億円→120億円に20.0%上方修正。増益率が2.0倍→2.4倍に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年8月に続き、2回目。ステンレス特殊鋼の需要が増加基調にあるほか、高機能材も太陽光発電関連や半導体製造設備関連向けで堅調に推移していることが要因。高機能材の生産性向上やリードタイム短縮、販売価格適正化の進展も上振れに貢献する。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の80円→120円(前期は45円)に大幅増額修正した。

システナ <2317>   ★今期経常を6%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も1円増額

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の80億円→85億円に6.2%上方修正。増益率が6.6%増→13.2%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。ビジネスソリューション事業は半導体不足の影響でIT機器の調達が困難な状況が続き、計画を下回るものの、ソリューションデザインを中心とするその他事業の好調でカバーし、採算は想定より上向く。

併せて、今期の年間配当を従来計画の12.5円→13.5円(前期は1→4の株式分割前で20円)に増額修正した。

資生堂 <4911>   ★前期経常を33%上方修正

◆21年12月期の連結経常利益を従来予想の335億円→445億円に32.8%上方修正。増益率が3.5倍→4.6倍に拡大する見通しとなった。プロダクトミックスの好転による原価率改善に加え、徹底したコストコントロールを進めたことが奏功した。円安進行で為替差益が増加したことも利益を押し上げた。

ウシオ電機 <6925>   ★今期経常を12%上方修正、配当も24円増額

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の125億円→140億円に12.0%上方修正。増益率が3.7倍→4.1倍に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、3回目。フラットパネルディスプレー市場でのリプレイスランプ販売や半導体向け光学装置の保守サービスが増加し、製品ミックスが改善するほか、為替の円安進行もプラスに働く。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の26円→50円(前期は26円)に大幅増額修正した。

ニコン <7731>   ★今期最終を34%上方修正

◆22年3月期の連結最終損益を従来予想の290億円の黒字→390億円の黒字(前期は344億円の赤字)に34.5%上方修正した。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、3回目。活況な半導体市場を背景にEUV関連コンポーネントや光学部品などの販売が伸びることが寄与。映像事業の製品ミックス改善に加え、円安による収益押し上げ効果や経費削減なども上振れに貢献する。

任天堂 <7974>   ★今期経常を14%上方修正、配当も210円増額

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の5000億円→5700億円に14.0%上方修正。減益率が26.4%減→16.1%減に縮小する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。半導体部品などの供給不足を踏まえ、「ニンテンドースイッチ」本体の販売計画を前回予想の2400万台→2300万台へ引き下げる一方、スイッチ用ソフトの販売数量は2億本→2億2000万本へ引き上げた。円安によるプラス影響も上振れの要因となる。

業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の1490円→1700円(前期は2220円)に増額修正した。

三信電 <8150>   ★今期経常を48%上方修正、配当も20円増額

◆22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の19.3億円に急拡大して着地。デバイス事業はルネサスエレクトロニクス <6723> との特約店契約解消の影響があったものの、海外半導体メーカー製品の伸長や仕入れ先の商権拡大、販管費の抑制が寄与し、利益は大きく改善した。

併せて、通期の同利益を従来予想の21億円→31億円に47.6%上方修正。増益率が11.8%増→65.1%増に拡大する見通しとなった。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の80円→100円(前期は40円)に増額修正した。

加賀電子 <8154>   ★今期経常を24%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も20円増額

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の145億円→180億円に24.1%上方修正。増益率が29.0%増→60.1%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。車載や医療機器、産業機械を中心に電子部品の販売が順調に推移していることに加え、テレワークの促進などコロナ禍での働き方改革や経費削減の継続も利益を押し上げる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の90円→110円(前期は80円)に増額修正した。

東祥 <8920>   ★今期経常を2.2倍上方修正、配当も2円増額

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の20億円→44億円に2.2倍上方修正。増益率が74.1%増→3.8倍に拡大する見通しとなった。子会社東祥アセットマネジメントが資産運用を受託する東祥リート投資法人に対し、賃貸マンション16棟を売却することが上振れの要因となる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の4円→6円(前期は2円)に大幅増額修正した。

日テレHD <9404>   ★今期経常を17%上方修正

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の520億円→610億円に17.3%上方修正。増益率が21.1%増→42.0%増に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、3回目。メディア・コンテンツ事業でテレビのスポット広告収入が想定より伸びることが寄与。コストコントロールの進展なども上振れに貢献する。

セキド <9878> [東証2]  ★今期経常を31%上方修正

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の1億7000万円→2億2300万円に31.2%上方修正。増益率が30.8%増→71.5%増に拡大する見通しとなった。店舗販売事業で年末年始商戦が好調に推移したほか、子会社MEDIHEAL JAPANの一部卸先店舗で取り扱いアイテムの増加が決まり、売上高が計画を上回ることが寄与。好調な美容事業と新業態店舗の売上構成比が上昇することに加え、販管費の抑制も利益を押し上げる。

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