話題株ピックアップ【昼刊】:コナミHD、中外薬、任天堂

注目
2022年2月4日 11時38分

■日本ケミコン <6997>  1,884円  +232 円 (+14.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

日本ケミコン<6997>が急反発している。同社は3日取引終了後に、22年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを前期比2.6倍の78億円(従来予想は67億円)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高の見通しも同23.7%増の1370億円(従来予想は1320億円)に上方修正。主力の車載関連市場や産機関連市場などの旺盛な需要が追い風になっているという。なお、米国集団民事訴訟の和解金を特別損失として計上したことから、最終損益の見通しは従来予想の46億円の黒字から132億円の赤字(前期は20億3800万円の黒字)に引き下げた。

■コナミホールディングス <9766>  6,820円  +670 円 (+10.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

コナミホールディングス<9766>はマドを開けて買われ急伸。3日の取引終了後、22年3月期第3四半期累計(21年4~12月)の決算を発表。営業利益が前年同期比48.8%増の603億1100万円と大幅増益で着地しており、これが好感されているようだ。売上高も同12.0%増の2150億4800万円と良好だった。新型コロナウイルス感染症の影響から復調基調にあり、全事業で増収増益となった。モバイルゲームが引き続き好調だったほか、アミューズメント施設への来場者が回復傾向にあることやカジノ向け機器の販売が伸びたことが業績を押し上げた。また、スポーツクラブ運営などを行うスポーツ事業も、不採算店舗の撤退といった取り組みが奏功し業績改善が進んだ。

■日本冶金工業 <5480>  2,712円  +266 円 (+10.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

日本冶金工業<5480>は大幅高で6日続伸。同社は3日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を1310億円から1420億円(前期比26.2%増)へ、営業利益を130億円から140億円(同2.3倍)へ、純利益を75億円から95億円(同2.5倍)へ、年間配当予想を80円から120円(前期は45円)へ上方修正すると発表した。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は113億6500万円(前年同期比2.6倍)だった。ステンレス特殊鋼業界では生産用機械などの設備投資が堅調に推移し、電子部品や輸送機器の生産量回復、電気機器向けの輸出拡大により需要は増加した。同社グループの戦略分野である高機能材も太陽光発電関連向け、半導体製造設備関連向けの需要が堅調に推移しており、販売価格の適正化などに努めた結果、業績は当初の計画を上回る見込みになったとしている。

■日本通信 <9424>  187円  +16 円 (+9.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

日本通信<9424>が急反発。3日の取引終了後に22年3月期第3四半期累計(21年4~12月)の決算を発表し、営業損益は1億9900万円の黒字となり、前年同期の2億4400万円の赤字から転換した。7年ぶりとなる通期黒字化への期待が一段と高まっているとみられ、これを受けて買いが入っているようだ。売上高は、前年同期比39.9%増の33億8600万円で着地した。大手携帯事業者と同等の音声定額プランを提供する「日本通信SIM」ブランドが安定的に伸びていることが業績に貢献した。なお、通期見通しについては引き続き非開示としている。

■寿スピリッツ <2222>  5,280円  +440 円 (+9.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

寿スピリッツ<2222>は大幅反発。同社は3日取引終了後、22年3月期第3四半期(10~12月)の3カ月間における連結営業利益が22億7800万円(前年同期比2.0倍)と発表しており、4四半期ぶりに黒字転換したことが好感されているようだ。22年3月期第3四半期累計(4~12月)でみても連結営業利益は8億6000万円(前年同期は23億700万円の赤字)と黒字転換した。通期計画は1億5000万円(前期は28億9000万円の赤字)。「ルタオ」のケイシイシイや「因幡の白うさぎ」の寿製菓・但馬寿などのセグメントが営業黒字となった。

■昭電線HD <5805>  1,883円  +135 円 (+7.7%)  11:30現在

昭和電線ホールディングス<5805>は大幅反発。同社は3日取引終了後、足もとの業績推移などを総合的に勘案し、22年3月期の年間配当予想を40円から50円(前期は20円)へ上方修正すると発表した。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は82億3300万円(前年同期比62.2%増)で、こちらも好感されているもよう。通期計画95億円(前期比25.2%増)に対する進捗率は86.7%。電線業界では、建設・電販向け電線の需要は前年同期比で減少したものの、自動車向け電線や民間設備投資による電気機械向け電線の需要が総じて堅調だったとしている。

■住友精化 <4008>  3,290円  +220 円 (+7.2%)  11:30現在

住友精化<4008>は大幅高で3日続伸。3日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1090億円から1150億円(前期比11.4%増)へ、営業利益を70億円から80億円(同20.8%減)へ、純利益を50億円から55億円(同22.7%減)へ上方修正したことが好感されている。中国市場での需要増加や人民元高により吸水性樹脂事業の収益が増加するほか、ガス・エンジニアリング事業における販売増なども寄与する見込み。なお、同時に発表した第3四半期累計(21年4~12月)決算は、売上高842億3400万円(前年同期比11.9%増)、営業利益65億5600万円(同14.1%減)、純利益47億2300万円(同15.8%減)だった。

■ウシオ電機 <6925>  1,907円  +109 円 (+6.1%)  11:30現在

ウシオ電機<6925>が大幅反発。同社は3日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高1500億円(前期比26.5%増)を据え置く一方で、営業利益を110億円から125億円(同16.4倍)へ、純利益を100億円から110億円(前期は6億8700万円の赤字)へ、年間配当予想を26円から50円(前期は26円)へ上方修正すると発表した。フラットパネルディスプレー市場において液晶パネルの生産稼働が引き続き高水準を維持していることによるリプレースランプ販売の増加や、半導体市場における同社製装置の高稼働が続いていることによる保守サービス売り上げの増加から、製品ミックスの改善を見込んでいることなどが上方修正の理由とした。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は108億700万円(前年同期は4億900万円の赤字)だった。

■フジHD <4676>  1,238円  +68 円 (+5.8%)  11:30現在

3日に決算を発表。「今期経常を11%上方修正」が好感された。

フジ・メディア・ホールディングス <4676> が2月3日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比66.2%増の365億円に拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の354億円→392億円(前期は222億円)に10.7%上方修正し、増益率が58.8%増→75.8%増に拡大する見通しとなった。

⇒⇒フジHDの詳しい業績推移表を見る

■中外製薬 <4519>  4,008円  +205 円 (+5.4%)  11:30現在

3日に決算を発表。「前期営業は40%増益で着地・10-12月期(4Q)営業は88%増益」が好感された。

中外製薬 <4519> が2月3日大引け後(17:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年12月期の連結営業利益は前の期比40.1%増の4218億円に拡大し、5期連続増収、5期連続増益となった。続く22年12月期の連結業績見通しについては、コア営業利益が前期比1.4%増の4400億円に伸びる見通しを示した。

⇒⇒中外製薬の詳しい業績推移表を見る

■任天堂 <7974>  58,650円  +2,500 円 (+4.5%)  11:30現在

任天堂<7974>が反発している。3日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆6000億円から1兆6500億円(前期比6.2%減)へ、営業利益を5200億円から5600億円(同12.6%減)へ、純利益を3500億円から4000億円(同16.7%減)へ上方修正し、あわせて870円を予定していた期末配当予想を1080円へ引き上げたことが好感されている。半導体部品などの供給不足による「ニンテンドースイッチ」ハード生産への影響を織り込み、販売台数予想を2400万台から2300万台へと引き下げた一方、「ニンテンドースイッチ」向けソフトの販売本数予想を2億本から2億2000万本へ引き上げたことが要因。また、想定為替レートを1ドル=105円から110円へ変更したことも影響する。なお、年間配当予想は1700円(前期2220円)の予定だ。同時に発表した第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高1兆3202億円(前年同期比6.0%減)、営業利益4725億5100万円(同9.3%減)、純利益3673億8700万円(同2.5%減)だった。

■日テレHD <9404>  1,259円  +51 円 (+4.2%)  11:30現在

日本テレビホールディングス<9404>が3日続伸。同社は3日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を4000億円から4050億円(前期比3.5%増)へ、営業利益を460億円から550億円(同59.3%増)へ、純利益を410億円から460億円(同91.3%増)へ上方修正すると発表した。メディア・コンテンツ事業における日本テレビ放送網のスポット収入が当初の想定を上回る見込みであることや、コストコントロールの進捗などが理由。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は448億3500万円(前年同期比85.0%増)だった。メディア・コンテンツ事業におけるスポーツ中継番組のタイム収入やスポット収入の回復が寄与したほか、生活・健康関連事業で新型コロナウイルス感染症の影響を受けたものの、スポーツクラブに対する休館の要請が限定的であったことなどが背景とした。

■システナ <2317>  369円  +13 円 (+3.7%)  11:30現在

システナ<2317>は反発している。3日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を83億円から87億円(前期比8.7%増)へ、純利益を53億7100万円から57億2700万円(同15.1%増)へ上方修正し、あわせて2円50銭を予定していた期末配当予想を3円50銭に引き上げたことが好感されている。世界的な半導体不足の影響によりIT機器の調達が困難な状況が続き、ビジネスソリューション事業の売り上げが計画を下回ることから、売上高は661億円から642億3700万円(同5.5%増)へ下方修正した。ただ、その他の事業はソリューションデザイン事業を中心に第3四半期累計業績が計画を上回っており、これが利益を押し上げるという。なお、第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高470億3900万円(前年同期比6.0%増)、営業利益63億7100万円(同10.4%増)、純利益41億6400万円(同6.8%増)だった。

■加賀電子 <8154>  3,095円  +90 円 (+3.0%)  11:30現在

加賀電子<8154>が反発している。3日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を4700億円から4750億円(前期比12.5%増)へ、営業利益を150億円から175億円(同52.6%増)へ、純利益を90億円から120億円(同5.3%増)へ上方修正し、あわせて45円を予定していた期末配当予想を65円に引き上げたことが好感されている。上期に業績を牽引した電子部品事業が引き続き車載、医療機器及び産業機器向けなどを中心に順調に推移していることに加えて、懸念されていた電子部品の需給ひっ迫の影響がこれまでのところ顕在化していないことなどが要因としている。なお、年間配当は110円(前期80円)となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(4~12月)は、売上高3526億8400万円(前年同期比19.9%増)、営業利益146億5800万円(同95.0%増)、純利益104億1400万円(同18.2%減)だった。

■ニコン <7731>  1,293円  +28 円 (+2.2%)  11:30現在

ニコン<7731>が大幅高で5日続伸している。3日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を5350億円から5500億円(前期比21.9%増)へ、営業利益を340億円から470億円(前期562億4100万円の赤字)へ、最終利益を290億円から390億円(同344億9700万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。ミラーレスの新製品を含むカメラ・レンズの需給が想定以上に逼迫していることや、FPD・半導体露光装置ともに装置保守などのサービス関連事業が堅調なことが牽引役となる。また、生物顕微鏡や網膜画像診断機器の販売台数が予想を上回る見込みであることや、活況な半導体市場を背景にEUV関連コンポーネントや光学部品などが想定以上に伸長する見通しであることも寄与する。第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高4063億4500万円(前年同期比24.5%増)、営業利益469億5100万円(前年同期367億6200万円の赤字)、最終利益390億7300万円(同234億3400万円の赤字)だった。

●ストップ高銘柄

アミタホールディングス <2195>  3,080円  +502 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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