グロースからバリューへの意識を強めてくる可能性も/オープニングコメント

市況
2022年2月8日 8時48分

8日の日本株市場は、やや売り先行となりそうだが、引き続き底堅い相場展開が見込まれる。7日の米国市場はNYダウが1ドル高だった。金利の上昇やウクライナ情勢を警戒し売り先行の展開。その後中国のPMIサービス業が予想を上回るなど、連休明けの同国市場が堅調で世界経済への回復期待も根強く、NYダウは上昇に転じたが、ハイテクの売りが上値を抑制した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円安の27200円。円相場は1ドル115円00銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行することになりそうだ。米国では大型テック株の一角が売られていることもあり、指数インパクトの大きい値がさ株などへの重荷となる可能性がありそうだ。ただし、先物市場ではシカゴ先物の安値は27070円であり、引き続き27000円接近では下値の堅さが意識されているとみられる。積極的なリバウンド狙いの動きは期待しづらいところではあるが、27000円に接近する局面では押し目狙いのスタンスとなろう。

また、NT倍率(現物)は昨日14.13倍まで低下し、昨年10月6日の14.15倍を下回ってきた。支持線レベルを割り込んだほか、米ハイテク株の弱い動きの流れからはNT倍率の低下を想定したトレードに向かいやすいところである。そのため、TOPIX型が買われやすいと考えられ、グロースからバリューへの意識を強めてくる可能性はありそうだ。

そのほかは、決算を手掛かりとした個別対応になるだろう。昨日はオリンパス<7733>が決算内容を嫌気して大幅な下落となった。イレギュラー的な動きとも見られるものの、先回り的な動きがなかった分、決算をきっかけに大きく明暗を分ける動きが目立っており、寄り付き後に強いトレンドを見せている銘柄などへは、短期筋の値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。また、材料系では地政学リスクがくすぶっている状況であることから、防衛関連などへは断続的な物色が続きそうである。

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.