話題株ピックアップ【昼刊】:タカラトミー、京阪HD、OLC

注目
2022年2月8日 11時42分

■シグマクシス <6088>  2,496円  +281 円 (+12.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

7日に決算を発表。「今期経常を8%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も2円増額」が好感された。

シグマクシス・ホールディングス <6088> が2月7日大引け後(16:00)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比71.6%増の20.8億円に拡大した。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の24円→26円(前期は22円)に増額修正した。

⇒⇒シグマクシスの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「1→2の株式分割を実施」も買い材料。

3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。

■タカラトミー <7867>  1,258円  +94 円 (+8.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

タカラトミー<7867>は8連騰で昨年来高値を更新。7日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1550億円から1600億円(前期比13.3%増)へ、営業利益を80億円から110億円(同55.4%増)へ、純利益を65億円から75億円(同39.5%増)へ上方修正し、あわせて10円を予定していた期末配当予想を20円へ引き上げたことが好感されている。年末年始商戦において、玩具出荷が順調に推移するとともに、アミューズメントマシン「ポケモンメザスタ」やガチャ事業も拡大が継続したことが要因としている。また、売上高の増加による粗利増や、販管費の効率的な運用を図ったことも利益増につながった。なお、年間配当予想は30円となり、前期実績に対しては12円50銭の増配となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(21年4~12月)決算は、売上高1312億1200万円(前年同期比18.7%増)、営業利益134億1200万円(同70.4%増)、純利益98億9800万円(同80.7%増)だった。また、上限を100万株(発行済み株数の1.08%)、または13億円とする自社株買いを実施することも発表しており、これも好材料視されている。取得期間は2月8日から4月30日まで。株主還元の更なる充実や資本効率の向上、経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行し、企業価値を高めることが目的としている。

■第一興商 <7458>  3,600円  +260 円 (+7.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

第一興商<7458>は大幅反発。同社は7日取引終了後、直近の業績動向を踏まえ、未定としていた22年3月期連結業績予想について、売上高943億円(前期比1.1%増)、営業損益10億円の赤字(前期は26億9300万円の赤字)、純利益43億円(同187億8200万円の赤字)と開示しており、営業赤字の縮小や最終黒字転換の見通しが好感されているようだ。雇用調整助成金や時短協力金をはじめとする各種給付金を「助成金収入」として特別利益に115億5400万円計上したほか、緊急事態宣言への対応に起因した費用を「新型コロナウイルス関連損失」として特別損失に64億5200万円計上した。あわせて発表した22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は13億5600万円(前年同期は11億7100万円の赤字)だった。

■丸一鋼管 <5463>  2,823円  +181 円 (+6.9%)  11:30現在

丸一鋼管<5463>が急伸。同社は7日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を2169億円から2218億円(前期比37.6%増)へ、営業利益を316億円から350億円(同90.9%増)へ、純利益を238億円から261億円(同88.3%増)へ、年間配当予想を80円から87円50銭(前期は72円50銭)へ上方修正すると発表した。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は282億5700万円(前年同期比2.3倍)。北米事業の収益が引き続き堅調に推移していることなども踏まえ、通期見通しを上方修正する。また、資本効率の向上や機動的な資本政策の遂行を可能とするため、100万株(発行済み株式総数に対する割合1.2%)もしくは35億円を上限とする自己株式の取得枠を設定した。取得期間は2月8日~5月31日。これに加えて、自己株式1000万株(同10.6%)を2月10日に消却することも発表した。

■JMDC <4483>  5,290円  +335 円 (+6.8%)  11:30現在

JMDC<4483>が大幅反発している。7日の取引終了後に発表した第3四半期(4~12月)連結決算が、売上高156億7900万円(前年同期比35.1%増)、営業利益34億1700万円(同41.0%増)、純利益22億8000万円(同44.5%増)と大幅増益で着地したことが好感されている。取引先健康保険組合数や健康情報プラットフォーム「PepUp」(ペップアップ)の発行ID数が継続して増加していることなどを背景に、主力のヘルスビッグデータ事業が順調に拡大したことが牽引した。また、遠隔医療事業、調剤薬局支援事業なども伸長した。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高215億5000万円(前期比28.5%増)、営業利益48億円(同29.9%増)、純利益32億5000万円(同31.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■京阪ホールディングス <9045>  2,951円  +180 円 (+6.5%)  11:30現在

京阪ホールディングス<9045>は大幅に3日続伸。同社は7日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を2630億円から2569億円へ下方修正する一方で、経常利益を110億円から140億円へ上方修正すると発表しており、材料視されているようだ。雇用調整助成金や新型コロナウイルス感染症対策補助金の増加などが理由。なお、「収益認識に関する会計基準」適用のため、前年との比較は記載されていない。あわせて発表した22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結経常利益は104億8000万円だった。会計基準の変更で単純な比較はできないものの、前年同期の7億4900万円から大幅に改善した。

■コカBJH <2579>  1,453円  +86 円 (+6.3%)  11:30現在

コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス<2579>が3日ぶりに急反発している。同社はきょう、5月1日出荷分から大型PETボトル製品の出荷価格を改定すると発表。値上げによる採算改善が期待されているようだ。価格改定は、原材料価格の高騰や物流費によるコスト増加の影響を吸収し続けることが困難になったことが主な理由。対象製品は一部を除く大型PETボトル製品(1.5リットル、2リットル)で、値上げ幅は製品により5~8%を予定している。

■マルハニチロ <1333>  2,651円  +152 円 (+6.1%)  11:30現在

マルハニチロ<1333>が反発。同社は7日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、足もとの業績推移などを踏まえ、売上高を8200億円から8600億円(前期比6.3%増)へ、営業利益を200億円から230億円(同42.2%増)へ、純利益を140億円から165億円(同2.9倍)へ上方修正すると発表した。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は223億7300万円(前年同期比29.6%増)だった。水産資源事業で漁業ユニットは豪州での高収益商材の販売減により減収減益となったが、養殖ユニットはマグロ販売数量増加や相場回復、ブリ相場の上昇により、事業収支は大幅に改善した。また、加工事業では業務用食品ユニットが量販店総菜、コンビニエンスストアなど向けが堅調に推移したとしている。

■日立造船 <7004>  786円  +43 円 (+5.8%)  11:30現在

7日に決算を発表。「今期経常を11%上方修正」が好感された。

日立造船 <7004> が2月7日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は3.3億円の赤字(前年同期は5.6億円の黒字)に転落した。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の90億円→100億円(前期は117億円)に11.1%上方修正し、減益率が23.7%減→15.2%減に縮小する見通しとなった。

⇒⇒日立造船の詳しい業績推移表を見る

■朝日放送HD <9405>  743円  +35 円 (+4.9%)  11:30現在

朝日放送グループホールディングス<9405>が戻り足を加速、5日・25日移動平均線がゴールデンクロスを示現しており上値指向が鮮明だ。朝日新聞系の民放大手だが、スポット収入が増勢基調にあるなか、経費削減などの合理化努力も寄与して足もとの業績は会社側想定を上回って好調に推移している。7日取引終了後に22年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の29億円から50億円(前期比86%増)に大幅増額した。更に今期年間配当を従来計画の13円から24円(前期実績は10円)に11円も上乗せしており、これが株価にも大きなインパクトを与え、投資資金を呼び込んでいる。

■オリエンタルランド <4661>  21,820円  +900 円 (+4.3%)  11:30現在

オリエンタルランド<4661>は大幅高、株価はきょうで8日続伸となり、連日の上場来高値更新と異色の上げ足をみせている。新型コロナウイルスの感染拡大により収益面で多大なデメリットを受けた企業のなかでも、同社はその筆頭に挙げられるといっても過言ではない。しかし、1月下旬に発表した22年3月期業績予想の修正では、営業損益段階で従来予想の242億6000万円の赤字から76億2300万円の赤字(前期は459億8900万円の赤字)と大幅に赤字幅が縮小するとの見通しを発表、業績改善の度合いを強めていることを評価する形で継続的な買いを呼び込んでいる。株式需給面では信用買い残が少なく、直近データで信用倍率は売り買い拮抗の1.0倍となっているほか、日証金では株不足状態にあり逆日歩がついた状態にある。また、貸株調達に伴う海外ヘッジファンドの空売りなども積まれていたもようで、目先ショートカバーによる浮揚力も働いている。

■芝浦電子 <6957>  6,590円  +160 円 (+2.5%)  11:30現在

芝浦電子<6957>は反発。7日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を300億円から305億円(前期比21.2%増)へ、営業利益を50億円から55億円(同75.4%増)へ、純利益を33億円から36億円(同61.2%増)へ上方修正したことが好感されている。中期経営計画達成に向けて、IT技術を活用した製造設備の研究・開発や継続的な改善活動など生産性向上への取り組みが奏功し第3四半期累計期間の業績が順調に推移したことが要因。同時に発表した第3四半期累計(21年4~12月)決算は、売上高230億2100万円(前年同期比29.3%増)、営業利益43億7200万円(同2.4倍)、純利益28億300万円(同2.2倍)だった。

■日本郵船 <9101>  9,510円  +230 円 (+2.5%)  11:30現在

日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手3社のほか、NSユナイテッド海運<9110>なども高く、海運セクターは業種別値上がり率上位に買われている。新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大が続くなかも、重症化率が低いことで世界的に経済活動に与える影響は限定的との見方が強まっており、グローバル物流を担う海運各社には追い風となっている。PERが際立って割安に放置される一方、配当利回りが圧倒的に高い水準にあることから、バリュー株の側面で押し目買いニーズが強い。大手各社の今期業績を変貌させたのはコンテナ市況の高騰だが、今年についてもコンテナ船の長期契約運賃は高止まりするとの観測があり、来期業績に対する過度な不安感も後退しているもようだ。

■ニチアス <5393>  2,659円  +64 円 (+2.5%)  11:30現在

ニチアス<5393>は反発している。7日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を2100億円から2155億円(前期比9.7%増)へ、営業利益を250億円から260億円(同32.5%増)へ、純利益を180億円から190億円(同77.3%増)へ上方修正し、あわせて40円を予定していた期末配当予想を44円へ引き上げたことが好感されている。第3四半期累計期間において、半導体関連製品を中心に全社の業績が堅調に推移したことが要因としている。年間配当予想は86円となり、前期実績に対しては8円の増配となる予定だ。なお、同時に発表した第3四半期累計(21年4~12月)決算は、売上高1598億2000万円(前年同期比15.3%増)、営業利益200億7100万円(同62.6%増)、純利益159億7800万円(同88.9%増)だった。

■名鉄運輸 <9077>  2,820円  +500 円 (+21.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

名鉄運輸<9077>がストップ高カイ気配。7日の取引終了後、名古屋鉄道<9048>が名鉄運に対して非公開化を目的にTOBを実施すると発表。TOB価格を1株3500円としており、これにサヤ寄せする格好となっているようだ。このTOBは名鉄運の株主を、名鉄とNIPPON EXPRESS ホールディングス<9147>傘下の日本通運のみとすることを目指したもの。買い付け予定数は186万8441株(下限・上限設定なし)で、買い付け期間は2月8日から3月24日まで。なおTOB成立後、名鉄運は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて名古屋証券取引所は7日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■KYCOM <9685>  467円  +80 円 (+20.7%) ストップ高   11:30現在

KYCOMホールディングス<9685>が急反発し、ストップ高の467円に買われている。7日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、純利益を2億3000万円から2億6000万円(前期比27.3%減)へ上方修正したことが好感されている。投資有価証券売却益などの特別利益が発生しているためで、売上高53億4000万円(同3.9%増)、営業利益3億3000万円(同27.7%減)は従来見通しを据え置いている。

●ストップ高銘柄

ATグループ <8293>  2,506円  +500 円 (+24.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

コンテック <6639>  2,635円  +500 円 (+23.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

互応化学工業 <4962>  1,690円  +300 円 (+21.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

佐渡汽船 <9176>  72円  -50 円 (-41.0%) ストップ安売り気配   11:30現在

旅工房 <6548>  650円  -150 円 (-18.8%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、2銘柄

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