話題株ピックアップ【昼刊】:ルネサス、資生堂、ホンダ

注目
2022年2月10日 11時42分

■日本道路 <1884>  9,720円  +1,200 円 (+14.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

日本道路<1884>が商いを伴い急伸。9日の取引終了後、清水建設<1803>が日道路に対して連結子会社化を目的にTOBを実施すると発表。TOB価格を1株1万円としており、この価格を意識した値動きとなっているようだ。このTOBによって両社の関係性をより強固にし、日道路の本業強化や新しい事業領域への拡大を図る狙いがある。買い付け予定数は222万200株(下限・上限ともに222万200株)で、買い付け期間は2月10日から3月22日まで。これにより、清水建の日道路株の持ち株比率は24.84%から50.10%となる見通し。なお、TOB成立後も日道路の上場は維持される予定。

■東京きらぼし <7173>  1,940円  +214 円 (+12.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

東京きらぼしフィナンシャルグループ<7173>が急騰、前日比13.9%高の1966円まで上値を伸ばし、昨年来高値を更新している。9日の取引終了後、22年3月期の連結経常利益を従来予想の150億円から235億円(前期比2.9倍)へ上方修正すると発表。従来の6期ぶりの過去最高益予想を上乗せする形となり、これが好材料視されている。貸出金利息や法人役務取引等利益が計画を上回ることに加え、与信関係費用が減少することが寄与する。また、不動産売却を原資とした持ち分法投資利益65億円を計上することも利益を大きく押し上げる。併せて、今期の年間配当を従来計画の60円から70円(前期は60円)に増額修正しており、これも好感されている。

■ジャストシステム <4686>  5,540円  +590 円 (+11.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

9日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が16%増益で着地・10-12月期も32%増益」が好感された。

ジャストシステム <4686> が2月9日大引け後(16:00)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比16.2%増の140億円に伸びた。

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■ISID <4812>  3,785円  +255 円 (+7.2%)  11:30現在

9日に決算を発表。「今期経常は13%増で5期連続最高益、10円増配へ」が好感された。

ISID <4812> が2月9日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期の連結経常利益は前の期比15.0%増の132億円になり、22年12月期も前期比13.4%増の150億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、5期連続増益になる。

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■ルネサス <6723>  1,427円  +95 円 (+7.1%)  11:30現在

ルネサスエレクトロニクス<6723>が大幅高、寄り付きカイ気配スタートで一気に水準を切り上げ、寄り後はやや伸び悩んでいるものの、中期波動の分水嶺である75日移動平均線を上回る水準で売り物を吸収している。9日取引終了後に発表した21年12月期決算は売上高が前の期比39%増の9944億1800万円と大幅な伸びを達成し、最終利益は同2.8倍の1272億6100万円と急拡大した。同社は車載用マイコンのトップメーカーだが、自動車のエレクトロニクス化進展で半導体搭載点数が増加しており、収益環境に吹く追い風が強まっている。22年12月期通期の業績予想は非開示ながら、足もとの業績は拡大基調を強めており、前期に続き大幅増収増益基調を維持する公算が大きい。

■フジクラ <5803>  668円  +43 円 (+6.9%)  11:30現在

フジクラ<5803>は大幅に4日続伸。同社は9日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を6440億円から6505億円(前期比1.1%増)へ、営業利益を300億円から320億円(同31.0%増)へ、純利益を150億円から170億円(前期は53億6900万円の赤字)へ上方修正すると発表した。銅のヘッジ取引に伴う先物契約の評価損や物流費高騰による影響はあるとしたものの、データセンター、FTTx向け需要及びエレクトロニクス事業部門における巣ごもり需要が引き続き堅調に推移することから、当初計画を上回る見通しになった。あわせて発表した22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は279億4800万円(前年同期比61.4%増)だった。

■IBJ <6071>  838円  +53 円 (+6.8%)  11:30現在

9日に決算を発表。「今期経常は18%増益へ」が好感された。

IBJ <6071> が2月9日大引け後(15:30)に決算を発表。21年12月期の連結経常利益は前の期比6.1%減の14.2億円になったが、22年12月期は前期比17.8%増の16.8億円に拡大する見通しとなった。

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■インテージH <4326>  1,844円  +115 円 (+6.7%)  11:30現在

インテージホールディングス<4326>が大幅高。9日付の日本経済新聞電子版で、「英投資ファンドのニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(NAVF)の投資顧問会社が、市場調査会社のインテージホールディングス(HD)に買収提案していたことが9日分かった」と報じられた。なかで、買い取り価格が1株あたり1900円とされていることから、この価格を意識した値動きとなっているようだ。記事によると、同投資顧問会社はインテージHに対してこれまでMBOを要求しており、今回株式の非公開化を要求したという。これを受け、東京証券取引所は公開買い付けに関する報道の真偽などの確認のため、インテージH株の売買をきょう午前8時20分から9時15分まで停止、同16分から再開した。なお、同社はこの報道に関してきょう朝方にコメントを発表。MBO・非公開化を求める提案を受けたのは事実だが、同社及び同社経営陣がMBO・非公開化を検討している事実はないとした。

■資生堂 <4911>  6,391円  +347 円 (+5.7%)  11:30現在

9日に決算を発表。「今期経常は42%増益、50円増配へ」が好感された。

資生堂 <4911> が2月9日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期の連結経常利益は前の期比4.7倍の448億円に伸び、22年12月期も前期比41.6%増の635億円に拡大する見通しとなった。

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■ペプチドリーム <4587>  2,058円  +108 円 (+5.5%)  11:30現在

9日に決算を発表。「今期経常は30%増益へ」が好感された。

ペプチドリーム <4587> が2月9日大引け後(15:30)に決算を発表。21年12月期の経常利益(非連結)は前の期比31.6%減の47.7億円に落ち込んだが、22年12月期は前期比29.9%増の62億円以上にV字回復する見通しとなった。

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■ホンダ <7267>  3,608円  +187 円 (+5.5%)  11:30現在

ホンダ<7267>は大幅高。同社は9日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を14兆6000億円から14兆5500億円(前期比10.5%増)へ下方修正する一方で、営業利益を6600億円から8000億円(同21.2%増)へ、純利益を5550億円から6700億円(同1.9%増)へ上方修正すると発表した。販売費及び一般管理費やインセンティブの抑制など、収益改善の取り組みを進めるとした。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は6716億4500万円(前年同期比50.3%増)だった。半導体を含む部品供給不足による四輪販売台数の減少や原材料価格高騰の影響があったものの、コストダウンやインセンティブの抑制効果、為替影響などが寄与したとしている。

■福山通運 <9075>  3,885円  +195 円 (+5.3%)  11:30現在

9日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常は10%増益で着地、今期配当を5円増額修正」が好感された。

福山通運 <9075> が2月9日大引け後(15:20)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比9.8%増の203億円に伸び、通期計画の219億円に対する進捗率は92.7%に達し、5年平均の84.2%も上回った。同時に、今期の年間配当を従来計画の55円→60円(前期は50円)に増額修正した。

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■テクマトリックス <3762>  1,610円  +80 円 (+5.2%)  11:30現在

9日に発表した「米GitLabとオープンパートナー契約」が買い材料。

米GitLab社とオープンパートナー契約を締結。

■サンアスタ <4053>  1,728円  +83 円 (+5.1%)  11:30現在

9日に決算を発表。「今期経常は16%増で6期連続最高益更新へ」が好感された。

Sun Asterisk <4053> [東証M] が2月9日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期の連結経常利益は前の期比70.0%増の15.7億円に拡大し、従来予想の13.4億円を上回って着地。22年12月期も前期比16.3%増の18.3億円に伸びを見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。3期連続増収、増益になる。

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■タカトリ <6338>  1,410円  +300 円 (+27.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

タカトリ<6338>はストップ高カイ気配。同社は半導体向けなどを主力に精密切断加工を行うマルチワイヤーソーが看板商品として収益を牽引している。旺盛な半導体設備投資需要を背景に業績は急拡大途上にある。9日取引終了後、22年9月期第1四半期(21年10~12月)決算を発表、営業利益は4億4800万円(前年同期は1億2600万円の赤字)と絶好調で、通期計画の5億3000万円(前期比36%増)に対する進捗率は85%に達した。これがポジティブサプライズとなり投資資金が一気に流入する格好となっている。

■アイ・オー・データ機器 <6916>  1,046円  +150 円 (+16.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

アイ・オー・データ機器<6916>がカイ気配、150円高はストップ高となる1046円に張りついている。9日の取引終了後、MBOの一環としてAHC(金沢市)が同社に対してTOBを実施すると発表。TOB価格を1300円としており、これにサヤ寄せする格好となっているようだ。買い付け予定数は1096万5128株(下限725万6698株、上限設定なし)で、買い付け期間は2月10日から3月28日まで。なおTOB成立後、アイオデータは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は9日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■ソウルドアウト <6553>  1,050円  +150 円 (+16.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

ソウルドアウト<6553>がカイ気配。9日の取引終了後、博報堂DYホールディングス<2433>がソウルドに対して完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表。TOB価格を1株1809円としており、これにサヤ寄せする格好となっているようだ。これにより、中小・地方企業のデジタルマーケティング領域に強みを持つソウルドのノウハウを取り込む狙いがある。買い付け予定数は1079万6493株(下限706万4300株、上限設定なし)で、買い付け期間は2月10日から3月28日まで。なおTOB成立後、ソウルドは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は9日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

●ストップ高銘柄

ライトワークス <4267>  4,400円  +700 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在

アーキテクツ <6085>  732円  +100 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

ホットリンク <3680>  559円  -150 円 (-21.2%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

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