ツイッターが20億ドルの加速型自社株買いを発表 株価は軟調=米国株個別
ツイッター<TWTR>が取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想範囲内だった。ガイダンスも公表しており、第1四半期の売上高見通しは予想を下回っている。
全体的に期待ほどの内容ではなかったものの、同社は40億ドルの自社株買いプロフラムを発表し、そのうち20億ドルは加速型自社株買いとした。また、アップルのios更新におけるブライバシー規定変更で大手ライバルが苦戦する中、影響が軽微だったことも安心感を与えている。
広告プラットフォーム「MoPub」を売却したことで、売上高は伸び悩んだが、2022年には、その一部を埋め合わせることができ、2023年にはすべてを埋め合わせることができると述べたことも安心感につながった模様。
株価は決算発表直後は時間外で上昇していたものの、この日の消費者物価指数(CPI)の発表を受けて、米利上げ期待が一層高まっており、米国債利回り上昇とともにIT株は売りが強まり、同銘柄も下げに転じている。
※加速型自社株買い
金融機関を介して一度に大量の自社株式を取得する手法。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.33ドル(予想:0.32ドル)
・売上高:15.7億ドル(予想:15.8億ドル)
広告:14.1億ドル(予想:14.3億ドル)
データライセンス:1.54億ドル(予想:1.46億ドル)
・収益可能平均DAU:2.17億人(予想:2.17億人)
米国:3800万人(予想:3820万人)
海外:1.79億人(予想:1.79億人)
・EBITDA(調整後):4.89億ドル(予想:4.99億ドル)
(1-3月・第1四半期見通し)
・売上高:11.7~12.7億ドル(予想:12.6億ドル)
(通期見通し)
・売上高:20%台前半から半ばの伸び
(NY時間09:40)
ツイッター<TWTR> 37.60(-0.23 -0.61%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美