株価指数先物【昼のコメント】 2万7000円を挟んだこう着、NT倍率は一時2020年5月以来の14.00倍割れ
日経225先物は11時30分時点、前日比660円安の2万7040円(-2.38%)前後で推移。ギャップダウンとはなったものの、寄り付きは2万7020円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万6930円)を上回って始まった。2万7000円での底堅さが意識されるなか、2万7170円まで下落幅を縮める場面も見られたが、グロース株中心に売られるなかでリバウンドの動きは続かず、その後は2万7000円近辺でのこう着が継続。戻りの鈍さから前引けにかけて売り直され、一時2万6920円とシカゴ先物水準まで下落幅を広げた。前引けにかけては下げ渋りを見せており、2万7000円を挟んだこう着での推移に。
朝方は2万7000円水準での底堅さは意識されていたものの、指数インパクトの大きい値がさ株が総じて軟調な推移となり、グロース株中心に売られるなか、2万7000円を挟んだこう着となった。TOPIXの前引け時点での下落率が2.02%だったこともあり、後場は日銀のETF買い入れによる下支えが意識されそうである。ただし、2万7000円からのリバウンドの鈍さが見られるようだと、短期筋による戻り待ち狙いのショートが入りやすいだろう。なお、NT倍率は先物中心限月で一時13.99倍まで低下し、2020年5月以来の水準まで下げてきた。リバウンドを見せたとしても、戻りの場面ではNTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)の組成に向かいやすい。
株探ニュース