ロッキードがエアロジェットの買収断念=米国株個別
防衛関連のエアロジェット・ロケットダイン<AJRD>が下落。ロッキード・マーチン<LMT>が同社を44億ドルで買収する計画を断念すると発表した。米連邦取引委員会(FTC)は競争阻害の恐れがあるとして、合併差し止めを求める訴えを起こしていた。
ロッキードのテイクレットCEOは、「計画が実現すれば、、米政府にとって大幅なコスト削減、スピードと効率の向上につながるはずだったが、FTCの行動を考慮し、取引を打ち切ることが利害関係者の最善の利益になると判断した」と説明した。今回の合併撤回により、極超音速兵器の開発が難航する。
FTCは、ボーイングやレイセオンといった競合企業によるエアロジェットのエンジン技術へのアクセスが制限され、競争が損なわれかねないと主張していた。
(NY時間09:42)
エアロジェット<AJRD> 38.03(-1.05 -2.69%)
ロッキード・マーチン<LMT> 391.90(-4.29 -1.08%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美