ゴールドマン、資金調達の目標を引き上げ=米国株個別
ゴールドマンのソロモンCEOがきょう、クレディスイス主催の投資家説明会に出席した。オルタナティブ投資戦略への資金配分の増加もあり、資産運用事業およびウェルス・マネジメント事業における資金調達目標を引き上げている。
同社はまた、中期的な目標を株主資本利益率(ROE)で14%ー16%、有形株主資本利益率(ROET)で15%ー17%とし、これまで10%台半ばとしていた目標をより明確化した。そのほか、2020年から2024年にかけての長期純資金流入を3500億ドルと予想し、2年前の投資家説明会で示した目標値2500億ドルを上回るとも述べた。
同CEOはまた、オルタナティブの資金調達額の目標を従来の1500億ドルから2250億ドルへ上方修正したが、調査会社によると、昨年末のオルタナティブ運用資産は全世界で13兆3000億ドルに急増しており、4年後には総額23兆ドルへの拡大が見込まれているという。同CEOは、「われわれはオルタナティブ投資の成長の大部分を取り込むことができる立場にある」という。
資産運用ビジネスでは、規模とグローバル性が重要だと信じているが、当社はそれを実現している。弊社内のこれらのプラットフォームの強さは十分に評価されていないとも述べていた。
同社株は特に反応しておらず、他の銀行株に連れ安している。ウクライナ情勢の緊迫化による米国債利回りの低下が圧迫している模様。
(NY時間14:35)
ゴールドマン<GS> 349.53(-10.52 -2.92%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美