株価指数先物【引け後コメント】 ショートカバー一巡後はこう着ながらも、日中の値幅レンジとしては高値圏での保ち合い
大阪3月限
日経225先物 26940 -150 (-0.55%)
TOPIX先物 1912.0 -9.0 (-0.46%)
日経225先物(3月限)は前日比150円安の2万6940円で取引を終了。寄り付きは2万6710円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万6845円)を大幅に下回って始まると、一時2万6530円まで売られる場面があった。その後はショートカバーにより急速に下げ幅を縮め、前場半ばには2万6990円まで買い戻されたものの、2万7000円には届かず。ショートカバー一巡後は、こう着感の強い値動きのなか、2万6860円~2万6940円辺りで保ち合い、2万6940円で取引を終えた。
ウクライナ情勢を巡る報道に大きく振られる相場展開となった。朝方には「ロシアがウクライナに侵攻した場合、複数の都市を標的にする恐れがある」との報道を受けて、日経225先物はショートの動きが強まった。その後、「フランス大統領が米ロ首脳会談を提案し、双方が受け入れ」と報じられると、一気にショートカバーに向かうなど、短期筋の売買を中心に荒い値動きだった。
21日の米国市場はプレジデントデーの祝日となるが、グローベックスの米株先物ではNYダウ先物の上昇幅は一時300ドルを超えて推移していた。そのため、カバーが一巡した後は小幅な値動きとなったものの、改めてショートを仕掛けてくる動きにはならず、日中の値幅レンジとしては高値圏での保ち合いだった。
NT倍率は先物中心限月で14.08倍に低下した。寄り付き直後に14.02倍まで下押した後は、14.07倍~14.09倍で推移し、引けにかけて一時14.10倍に上昇した。短期筋の売買による影響を受けており、朝方はNTショートに傾いたが、その後はリバランスの動きとなった。先週の14.00倍割れによって、いったんは下げ止まりからのリバランスが意識されやすいだろうが、25日移動平均線が位置する14.20倍水準に接近する局面では、NTショートで対応したいところであろう。
手口面では、日経225先物はソジェンが520枚、三菱UFJが250枚程度の売り越しに対して、BofAが650枚、UBSが580枚、ドイツが520枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はモルガンSが700枚、BofAが680枚程度の売り越しに対して、ソジェンが1160枚、ドイツが620枚程度の買い越しだった。
株探ニュース