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株価指数先物【引け後コメント】 地政学リスクが警戒されニュートラルのポジションに、現物株でもリターン・リバーサルの動き

市況
2022年2月22日 17時55分

大阪3月限

日経225先物 26430 -510 (-1.89%)

TOPIX先物 1881.5 -30.5 (-1.59%)

日経225先物(3月限)は前日比510円安の2万6430円で取引を終了。寄り付きは2万6370円と、シカゴ日経平均先物の時間外での清算値(2万6595円)を大幅に下回るギャップダウンから始まった。売り一巡後はショートカバーが入り一時2万6530円まで下げ幅を縮める場面が見られたが、前日の安値(2万6530円)が心理的な抵抗線となって戻りは鈍かった。前引けにかけては売り直されて下落幅を広げると、後場の取引開始後には2万6230円まで売られた。ただし、祝日を控えて後場半ば以降はポジション調整の動きとなり、前場に積み上がったショートの買い戻しも入り、2万6480円辺りまで下げ渋る動きも見られた。

ロシアがウクライナ東部の親ロシア派地域の独立を承認したことを受けて、米国とロシアの対立が深まるなか、グローベックスでのNYダウ先物が弱い値動きだったことから、ギャップダウンにつながったようだ。

後場半ば以降は買い戻しにより下落幅を縮めていたが、現物株でも相対的に強い値動きが続いていたバリュー株には利益確定の売りが優勢となる半面、下落基調を続けていたマザーズ銘柄の一部には買い戻しも見られた。祝日明けの米国市場の動向のほか、地政学リスクが警戒されるなか、ファンドの売買もポジション調整からリターン・リバーサルに向かったようである。

オーバーナイトのポジションが取りづらいなか、短期のポジションについてはニュートラルになっていると見られる。なお、日本政府は米国のロシア制裁に日本も参加する方向で調整に入ったと報じられた。ハイテク製品の輸出規制が警戒されて、東京エレクトロン<8035>など半導体株が弱い値動きだったため、この辺りにはショートが入っていると考えられる。なお、米ロ首脳会談は行われない公算が大きい、との政府高官による見通しが報じられていることもあり、外部環境に改善の兆しが見られるまでは、相対的にはTOPIX優位となりNT倍率の低下傾向は継続しやすい。

なお、手口面では、日経225先物は野村が1080枚、ドイツが900枚、ソジェンが770枚、三菱UFJが730枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1860枚、BNPパリバが1010枚、シティが820枚、UBSが720枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが2200枚、ソジェンが900枚、JPモルガンが790枚程度の売り越しに対して、バークレイズが1550枚、ABNアムロが1260枚、三菱UFJが900枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

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