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株価指数先物【引け後コメント】 ショック安後の短期自律反発を狙った動きのほかは、ヘッジを交えたNTショートに

市況
2022年2月24日 18時13分

大阪3月限

日経225先物 25930 -500 (-1.89%)

TOPIX先物 1857.5 -24.0 (-1.27%)

日経225先物(3月限)は、前日比500円安の2万5930円で取引を終了。ロシアによるウクライナへの本格侵攻が警戒されて、寄り付きは2万6300円とシカゴ日経平均先物清算値(2万6330円)にサヤ寄せする格好から売り先行で始まった。寄り付き直後につけた2万6340円を日中高値に、その後は下落幅を広げると、前場半ばには2万6100円まで売られた。前引けにかけては下げ渋る場面もあったが、「プーチン大統領が軍事作戦実施を表明した」と報じられるなか、ランチタイムで2万6000円を割り込んだ。さらにミサイルなどによる攻撃開始が伝えられるとショートが強まり、一時2万5750円まで下落幅を広げた。引けにかけては、ウクライナ侵攻をターゲットとしていたショート筋の買い戻しもあり、2万5930円で取引を終えた。

日経225先物は1月27日につけた2万6020円(ナイトセッション)との2点底形成とはならず、一段とレンジを切り下げる格好となった。ロシアが軍事作戦に踏み切った影響で日経平均株価は2020年11月以来およそ1年3カ月ぶりに2万6000円を割り込んだ。日経平均株価の累積出来高からみると、2万3500円~2万7500円水準は商いが膨れていない価格帯であり、地政学リスクが長期化するようだと、真空地帯を下げるもう一段の調整も想定しておく必要がありそうだ。

また、グローベックスの米株先物は、NYダウ先物が750ドル、ナスダック100先物は400ポイント程度の下落で推移している。米先物の動きは織り込まれていると見られるが、日経225先物はナイトセッションの開始30分程度で200円幅の荒い値動きとなっている。ボラティリティが髙まるなか、ヘッジ対応の動きなどがより荒い値動きにつながる可能性がありそうだ。また、ロシアによる攻撃が始まったことで、過去の経験則からいったんはショック安後のリバウンドを狙った動きが意識される可能性もある。ただし、長期化するリスクも考慮した物色となるため、短期的な自律反発を狙った動きのほかは、ヘッジを交えたトレードとなろう。

なお、NT倍率は先物中心で13.95倍に低下した。地政学リスクが和らぐまでは、相対的にTOPIX優位からNT倍率の低下傾向が継続しやすい。そのため、リバウンドを見せてくる場面ではNTショートのポジションを組成するタイミングになりそうだ。

手口面では、日経225先物は野村が1900枚、BofAが1290枚、JPモルガンが950枚、三菱UFJが740枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが2950枚、UBSが660枚、SBIが640枚程度の買い越しだった。野村はレバETFの調整売り、ABNアムロは裁定解消(現物売り・先物買い)に伴う商いと見られる。TOPIX先物はゴールドマンが1890枚、ソジェンが1410枚、野村が1300枚、ABNアムロが1270枚、BNPパリバが1060枚程度の売り越しに対して、シティが4490枚、JPモルガンが3710枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

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