株価指数先物【寄り前コメント】 メジャーSQを控えロールオーバー中心の取引だが、ウクライナ情勢を受けたヘッジ対応の動きには注意
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 25870 -230 (-0.88%)
TOPIX先物 1836.0 -16.0 (-0.86%)
シカゴ日経平均先物 25870 -230
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
4日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックなど主要な株価指数が下落。ロシアが欧州最大の原発を制圧するなど、ウクライナ情勢の緊迫化への懸念からリスク回避姿勢が強まった。また、2月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比67万8000人増と市場予想(40万人増程度)を上回った。平均時給の伸び率については前月から鈍化し、市場予想を下回っており、インフレ圧力がやや落ち着いたことも示唆されたとして下落幅を縮める場面もあったが、ロシアによる軍事攻撃が激しさを増すなか、終日軟調な推移だった。S&P500業種別指数はエネルギー、公益事業、商業サービス・用品が上昇する一方で、銀行、消費者サービス、耐久消費財・アパレルが下落。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比230円安の2万5870円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比20円高の2万6120円で始まり、開始直後には2万6180円まで買われた。ただし、買い一巡後は軟化し、2万6000円を挟んだ保ち合いを継続。米国市場の取引開始後は2万6000円を下回って推移し、終盤にかけて2万5720円まで下落幅を広げ、2万5870円で取引を終えた。
日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まりそうだ。ロシアのプーチン大統領は「ロシア側の要求が満たされた場合にのみ、軍事作戦を停止することが可能だ」と強調したと報じられており、強硬姿勢を崩していない。また、新たに3カ所目の原発の占拠も試みているとの見方なども報じられるなか、引き続き神経質な相場展開を余儀なくされるだろう。
今週末には3月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えている。先週半ば辺りから6月限への限月交代に伴うロールオーバーの売買が中心となっており、基本的には方向感の出にくい相場展開になろう。ただし、ウクライナ情勢に関連した報道によって短期筋の仕掛け的な売買が入りやすく、乱高下に対してはヘッジ対応の商いが集中しやすくなるため、荒い値動きに対しては注意する必要がある。
また、チャート形状では切り下がる25日移動平均線に上値を抑えられる調整トレンドが継続する一方で、下値は2月25日につけた安値2万5590円(ナイトセッションを含む)が射程に入ってきた。ロシアによるウクライナ侵攻を受けた2月安値を下回ってくる局面においては、下へのバイアスが強まりやすいだろう。
VIX指数は31.98に上昇した。落ち着いた動きではあるが、下値を切り上げるトレンドを形成しているため、リスクオンには向かいづらい。
また、先週のNT倍率は先物中心限月で14.09倍に低下した。週半ばには14.20倍まで上昇し、上値抵抗線として意識されていた25日線を突破する場面もあったが、「ロシア軍が欧州最大規模の原発を砲撃」といった報道をきっかけに、一時14.01倍に低下する場面も見られた。
米国の動きからはディフェンシブ銘柄に物色が向かいやすいと考えられ、NTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)を想定したスプレッド狙いのスタンスとなろう。
株探ニュース