東京株式(前引け)=反発、米株先物を横目に買い優勢も上値重い
14日前引けの日経平均株価は前営業日比174円61銭高の2万5337円39銭と反発。前場の東証1部の売買高概算は6億1443万株、売買代金概算は1兆4061億円。値上がり銘柄数は1458、対して値下がり銘柄数は622、変わらずは100銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は買い優勢で始まり、日経平均株価は一時400円以上の上げ幅をみせ、2万5000円台後半まで水準を切り上げる場面があった。前週末の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が朝高後に軟化し、東京市場でも混沌とするウクライナ情勢を背景にリスク回避ムードが強いかと思われたが、寄り付きから空売り筋の買い戻しが顕在化し日経平均は上昇して始まった。米株価指数先物が堅調に推移し、これを横目に主力株をはじめ幅広くショートカバーが入る形となった。ただ、買い戻し一巡後は戻り売りに押され、前引け段階ではほぼ安値引けに近い形となっている。
個別では売買代金首位となった日本郵船<9101>や商船三井<9104>など海運株が堅調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクにも買いが集まった。オリエンタルランド<4661>も物色人気。シーイーシー<9692>が急騰、ヤーマン<6630>はストップ高に買われた。半面、朝高のレーザーテック<6920>は値を消しマイナス圏に沈んだ。ファーストリテイリング<9983>が売られ、塩野義製薬<4507>も値を下げた。リクルートホールディングス<6098>も軟調。ミルボン<4919>が急落、フルキャストホールディングス<4848>も大幅安となった。