株価指数先物【寄り前コメント】FOMC結果を前にしたリバランスの動きも、日中は上海や香港市場の動向を注視
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 25450 +320 (+1.27%)
TOPIX先物 1832.0 +25.0 (+1.38%)
シカゴ日経平均先物 25375 +245
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
15日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。2月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.8%の上昇となり1月の1.2%から低下したほか、原油先物相場が連日で大幅に下落したことで過度なインフレ警戒感が和らいだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を16日に控えるなか、ハイテク株主導で買い直された。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、自動車・同部品、小売が上昇する一方で、下落はエネルギーのみだった。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、日中大阪比245円高の2万5375円で取引を終えた。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比120円安の2万5010円で始まり、寄り付き直後には2万4840円まで売られる場面が見られた。ただし、売り一巡後は出直りを見せており、米国市場の取引開始時にプラスに転じると、その後も強いリバウンドの動きを続けた。買い一巡後は2万5200円~2万5300円辺りで売り買いが交錯した後、終盤にかけて保ち合いを上放れて2万5480円まで買われ、2万5450円で取引を終えた。
日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まりそうだ。2万5000円水準での底堅さが意識される格好となるなか、足元で上値を抑えられていた2万5500円水準を明確に上放れてくるようだと、ショートカバーを誘う動きが期待されそうである。原油先物相場の下落によりリバランスの動きを強めてきており、米国同様、ハイテク株主導の上昇が見込まれるため、やや日経平均型優位の展開になろう。
ただし、FOMCの結果を前にポジションをニュートラルに近づけるリバランスであり、FOMC通過後は改めて慎重姿勢が強まる可能性もあるため、買い一巡後はこう着感が強まりそうである。また、日中は連日で大きく下落している上海や香港市場の動向を睨みながらの相場展開となる。大幅な反発を見せてくれば短期のロングの動きも加わりショートカバーを誘うことになろうが、引き続き軟調な値動きとなるようだと、戻り売りスタンスに向わせよう。
VIX指数は29.83に低下し、2月25日以来の30.00を割り込んできた。リスク選好に向かわせることになろうが、チャート上では25日移動平均線が支持線として意識されていることから、市場心理をやや神経質にさせよう。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.90倍に低下した。2月24日につけた直近安値の13.94倍を下回ってきており、下向きのトレンドは一段と強まりやすい。本日は日経平均型が優位になると見られるが、上値を抑えている25日線を明確に上放れてくるまでは、NTショートのスタンスとなろう。
株探ニュース