話題株ピックアップ【夕刊】(1):レノバ、シンプレクス、HIS
■GAテクノ <3491> 899円 +150 円 (+20.0%) ストップ高 本日終値
GA technologies<3491>はストップ高。17日の取引終了後、22年10月期第1四半期(21年11月~22年1月)の決算を発表。営業損益が前年同期から赤字幅縮小となる6億6900万円の赤字で着地したほか、売上収益が前年同期比67.9%増の173億3900万円と引き続き高い伸びを示しており、これを好感した買いが入ったようだ。主力のオンライン不動産取引マーケットプレイス「RENOSY(リノシー)」が好調で、シェア拡大に向けて人材や広告宣伝費を中心に積極的な成長投資を図った。会社側では計画通りの進捗としており、通期の売上高1100億円(前期853億8800万円)、営業損益5700万円の黒字(同3900万円の赤字)とする見通しを据え置いた。
■レノバ <9519> 1,860円 +289 円 (+18.4%) 本日終値 東証1部 上昇率トップ
レノバ<9519>が急伸。経済産業省この日、秋田県八峰町及び能代市沖における洋上風力発電事業者の公募を見直すと発表しており、これが好材料視された。現在公募している洋上風力発電の事業者の選定について、早期稼働を促す内容となるよう公募の実施スケジュールを見直し、今夏以降に新たに指定する促進区域と併せて公募を実施することにしたという。レノバは同県由利本荘市沖の洋上風力発電の公募で21年末に落選しているだけに、将来的な案件獲得が期待されているようだ。
■シンプレクス <4373> 1,905円 +155 円 (+8.9%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
シンプレクス・ホールディングス<4373>は大幅高で5日続伸。東京証券取引所が17日の取引終了後、同社株を18日付で貸借銘柄に選定すると発表しており、株式流動性の向上による売買活性化への期待から買いが入ったようだ。また、日本証券金融も18日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。
■エイチ・アイ・エス <9603> 2,233円 +152 円 (+7.3%) 本日終値
エイチ・アイ・エス<9603>は反発。同社は17日取引終了後、22年10月期第1四半期(11~1月)は92億9900万円の最終赤字(前年同期は82億8800万円の最終赤字)だったと発表したが、アク抜け感からの買いが優勢となった。通期計画は新型コロナウイルス感染症による影響を現時点で合理的に算定することが困難であるとして、引き続き未定とした。固定資産売却益、投資有価証券売却益、及び新型コロナウイルス感染症の影響に伴う助成金収入により、48億3300万円の特別利益を計上した。また、貸倒引当金繰入額、臨時休業による損失の計上により、6億2800万円の特別損失を計上したとしている。
■大紀アルミニウム工業所 <5702> 1,603円 +93 円 (+6.2%) 本日終値
大紀アルミニウム工業所<5702>は大幅続伸。アルミニウム2次合金のトップメーカーだが、アルミ市況の高騰を背景に同社の商機が高まっている。LMEアルミ価格は昨年12月以降一貫して上昇傾向を強めたが、今月4日に1トン=3849ドルの高値をつけた後は下落基調にあった。しかし、直近は再び上昇に転じた。17日は126ドル高の3384ドル50セントまで買われ下げ止まる動きをみせている。アルミ価格の動向と価格連動性の高い同社株も、きょうはマドを開けて買われる展開となった。
■ラクスル <4384> 2,878円 +140 円 (+5.1%) 本日終値
ラクスル<4384>が4日続伸。この日の午前中、グループ会社のノバセルが、テレビCMの効果をリアルタイムに可視化する効果分析ツール「ノバセルアナリティクス」において、テレビCM放映効果を可視化する「可視化UI(成長グラフ)」の特許を取得したと発表しており、これが好材料視された。今回特許取得した「可視化UI(成長グラフ)」は、独自のロジックで未放映の場合のアクセス数やコンバージョン数、アプリダウンロード数を推計し、放映時とのKPIの差を可視化させるというもの。これにより、一目でテレビCM放映の広告投資対効果を視覚的に比較、把握することが可能になるとしている。
■日本ピラー工業 <6490> 2,943円 +89 円 (+3.1%) 本日終値
日本ピラー工業<6490>が5日続伸。17日の取引終了後、京都府福知山市の長田野工業団地内に福知山事業所第2工場を建設すると発表しており、これが好材料視された。福知山事業所は電子機器関連事業、特に半導体製造装置業界向けのふっ素樹脂製の継手やポンプなどを製造する同社の主力工場。現在の市場動向と今後の需要予測を踏まえて、105億円を投じて新工場を建設するとしており、業績向上への期待感が強まっているようだ。なお、竣工は23年9月を予定。22年3月期業績への影響はないとしている。
■リクルート <6098> 5,313円 +81 円 (+1.6%) 本日終値
リクルートホールディングス<6098>が4連騰。同社株は2月中旬以降、全体相場に先んじて大きく株価を下落させていたが、リスクオフ環境が一巡したことで、保有株のポジションを低めていた海外投資家などが買い直す動きが観測される。日本を代表する総合人材サービス企業で海外展開にも積極的であり、求人情報検索エンジンの「インディード」は米国で急成長している。22年3月期は営業利益が前期比2.2~2.3倍の3500~3800億円と急拡大を見込んでいるが、第3四半期時点で3335億8600万円(前年同期比2.3倍)を稼ぎ出している状況にあり、進捗率はレンジ上限で試算しても88%に達している。
■中外製薬 <4519> 4,025円 +58 円 (+1.5%) 本日終値
中外製薬<4519>が4日続伸。17日の取引終了後、米アレクシオン・ファーマスーティカルズ社(マサチューセッツ州)に対して提起していた特許権侵害訴訟について、同日付で和解契約を締結したと発表。これに伴い、一時金7億7500万ドルを22年12月期業績に計上する予定であることが好材料視された。なお、業績への影響は現在精査中としている。
■タクマ <6013> 1,510円 +19 円 (+1.3%) 本日終値
タクマ<6013>がしっかり。午後2時ごろ、岡山県岡山市が発注するごみ処理施設のDBO事業を受注したと発表しており、これが好材料視された。今回受注した事業は、稼働後40年以上が経過した岡山市のごみを処理する岡南環境センターの解体と、岡山市、玉野市及び久米南町のごみを処理する広域処理施設の建設及び20年間の運営を行うもの。同社が代表を務めるJVが受注し、契約金額は327億4000万円としている。
株探ニュース